心筋梗塞のサインは胸痛感じたらすぐ病院へ

 もし心筋梗塞になった場合、病院へ無事に到着して治療を受けられるかで命が助かる確率が劇的に変わる。心筋梗塞の病院内死亡率は7%。つまり、発症してしまっても受診できれば93%は生きられるのだ。

「心筋梗塞やそれにつながる不整脈、狭心症などの症状として特徴的なのは、胸の痛み。男性は典型的な症状が現れやすいのですが、女性は背中やみぞおちの痛み、吐き気、疲労感として現れることもあり、熱中症や更年期症状と重なる場合もあるので見逃しやすい傾向があります。

 動悸や息切れはサインのひとつなので、これらを感じたらなるべく早く循環器科の受診を。動けないなら救急車を呼んでかまいません

 女性は我慢強い人が多く、「ちょっと休んでいれば治る」と様子見をすることで、命に関わるケースもあるという。

「更年期症状で心臓がチクチクするような感覚がある人もいると聞きますが、経験したことのある人によれば、心筋梗塞の場合は『死を覚悟するような痛み』とも言います。もし違っていても、安心を買うつもりで、動悸や息切れ、胸痛があったら、ためらわずに受診してくださいね」

教えてくれたのは上月正博先生

東北大学名誉教授。山形県立保健医療大学理事長・学長の上月正博先生
東北大学名誉教授。山形県立保健医療大学理事長・学長の上月正博先生
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東北大学名誉教授。山形県立保健医療大学理事長・学長。腎臓病、心臓病、心臓リハビリテーションの専門家。著書に『100歳まで元気な心臓の育て方100』(宝島社新書)ほか。

<取材・文/遊佐信子>