目次
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ー 診断は中咽頭がん、ステージ2
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ー 薬物依存症予防の講演活動も
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ー 早寝早起きのおかげで毎日元気

 NHK『おかあさんといっしょ』で、9代目うたのおにいさんを務めた歌手・杉田あきひろさん。2022年に中咽頭がんを克服したが、昨年5月ごろ、奥歯と口内の激痛に襲われる。その原因は、放射線治療の後遺症で顎の骨が壊死する「放射線性顎骨壊死」。「がん治療よりつらかった」と振り返る壮絶な体験と、がん治療の後遺症について聞いた。

診断は中咽頭がん、ステージ2

「歌を歌っても、声は伸びやかに出ていました」

 と話すのは、歌手の杉田あきひろさん。しかし、2021年のある日、喉にこぶのようなものを見つける。喉の調子に変化はなく、念のため耳鼻科や歯科を受診したものの原因はわからず、様子を見ることになった。

 医師には「こぶ状のものは確かにあるが、がんではないだろう」と言われたという。

 半年ほど様子を見ていたが、こぶが急に大きくなった。嫌な予感があり、ちょうど仕事でお世話になっていた医師にCTとMRIを撮ってもらい、念のために細胞の検査を実施。そこで中咽頭がん、ステージ2との診断が下った。

病名がついたのは7月上旬。すぐに東京の大きな病院を紹介してもらうことになりましたが、予約が取れたのは7月末でした。驚いたのは、その病院でステージ3と言われたのです。歌手活動は、いったん休止し、抗がん剤と放射線治療を始めることにしました

 入院と自宅療養で3か月間仕事を休み、治療に専念。入院中は体力が落ちないように病院内を1日1万歩歩いた。3クールの抗がん剤治療、35回の放射線治療を終え、髪はごっそり抜けた。想像以上につらかったのが、副作用で起こる口内の痛み。

「口内炎だらけの粘膜に、唐辛子をグリグリ塗りたくられているような、今まで感じたことのない激痛に苦しみました。しかもそれがずっと続く。でも食べないと痩せてしまうと思って、麻酔の入ったうがい薬を使って一時的に痛みを抑え、無理やりごはんを食べる毎日でした

 味覚は一切なく、何を食べても痛みしか感じない。治療が一段落し、副作用が治まって味覚が戻るまでには1年以上かかった。

 54歳で介護士の資格を取得し、芸能活動以外に高齢者施設などで福祉の仕事も続けてきた杉田さん。