JALで採用されたことは?

 続けて国際線について、国際線ではラインナップがさらに広がるとのことだ。

「ファーストクラスでは「い・ろ・は・す」「ペリエ(缶で提供)」「アサヒ バナジウム天然水」(ペットボトル)の3種類が提供され、ビジネスクラスでは「い・ろ・は・す」と「ASAHI ウィルキンソンタンサン」が日本発便に搭載されます」(前出・JAL広報)

 では、小泉氏が驚いたようなカップ型密封水は、JALで採用されたことがあるのだろうか。

 この点についてJALは「これまで調べられる範囲では採用はなく、検討した話も聞いていない」と回答した。日本の大手航空会社では、クラスを問わずペットボトルで水を提供する方式が一般的であり、カップ型の水を「見たことがない」というのは、国内線・JAL国際線の利用者にとっては珍しくないのだろう。

 海外でカップ型が使われていることについて、日本の航空会社として学びだという。

「海外エアラインの多様なアプローチから学びつつも、JALとしては、リサイクルやリユースも含めた『資源の有効利用』と『お客さまの快適性・利便性』を高い次元で両立させ、日本の航空会社ならではのきめ細やかでサステナブルなフライト体験を今後も追求し、業界を牽引してまいりたい」と回答してくれた。

 また、現在の国際線エコノミークラスで主に中長距離路線で提供している「水」については、

「品質観点で『津南の水』が選定され、容量やボトル形状など機内食の搭載&提供に最適な仕様をJALオリジナルで開発されました。八角形や六角形など様々な案が出た中で、四角の形状が納品ロジスティックス上最も効率が良く、最終的に今の形状になりました」

 とボトル型の水の提供は変わらなそうだ。

 続けて、JALは「100%再生ペットボトルを採用し、環境への配慮と共にエコノミー症候群防止の観点からもお客さまにいつでも好きなタイミングで飲んでいただけるよう、利便性の高いペットボトル型を採用しております」と、SDGsの観点でも配慮しているという。

 カップ型の水は海外の航空会社のエコノミークラスにおける機内食に添えられる水として広く採用され、飲みきりサイズでかさばらず、高さもなく小さいことから普及されたと知られている。

 小泉氏が驚いたように、見慣れない水の容器ひとつが旅の記憶になることもあるだろう。それらはすべて、各社が空の上の快適さや文化、合理性を突き詰めた結果だといえる─。