「作品に泥を塗らないで」

 そんな人気シリーズだけに、新章となる「合従軍編」の映画化には公開前から大きな期待が寄せられていた。

 ところが、映画の内容とは別の話題が先行してしまったことで、SNSでは

《キングダムに泥を塗らないで》
《二人が出てくるたび現実に引き戻される》
《続編に影響したらどうするの》
《まず起用理由が謎》
《役にそこまでハマっているわけでもない》

 など、作品への影響を心配する投稿が相次いでいる。人気シリーズだからこそ、作品への没入感が損なわれることを懸念する声は少なくない。

「宝塚の綾瀬はるか」と呼ばれていた花乃まりあ(本人インスタグラムより)
「宝塚の綾瀬はるか」と呼ばれていた花乃まりあ(本人インスタグラムより)
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 映画ライターは、今回の反応についてこう話す。

「『キングダム』は近年の実写邦画の中でも、数少ない“ブランド化”に成功したシリーズです。漫画の実写化は原作ファンの目が厳しく、賛否が分かれるケースも少なくありません。

 しかし『キングダム』は、山崎賢人さんや吉沢亮さん、大沢たかおさんら主要キャストの再現度の高さに加え、大規模な戦闘シーンやアクションなど“映画ならではの迫力”も高く評価され、『このキャストで続編も見たい』という期待を積み重ねてきました。

 シリーズ累計興行収入は前作までで245億円を突破し、『魂の決戦』も公開4日間で興行収入20.6億円を記録するなど、そのブランド力は邦画トップクラスと言っていいでしょう。

 一方で、それだけ作品への愛着が強いファンが多いということでもあります。出演者の私生活が作品以上に注目されてしまうと、『映画の世界に入り込めない』『作品に余計なイメージを持ち込まないでほしい』という反応が出るのは、人気シリーズならではでしょう」

 劇中では、六国が手を組み秦を滅ぼそうとする史上最大の戦い「合従軍編」が描かれる今作。公開後も興行収入を伸ばし続ける話題作だけに、ファンが願うのはスクリーンの外ではなく、作品そのものが注目されること。シリーズ最大の敵は合従軍ではなく、“キャスティング炎上”だったのかもしれない。