目次
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ー 直感で飛びつきブレストアートメイクの道へ
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ー 心のケアのほうが大きい
Page 3
ー SNSではアダルトと認識され……

日本人女性の9人に1人が発症するといわれ、女性が罹患する確率が最も高い乳がん。乳房の再建手術を行っても乳輪は失われたままになってしまう。それにより、鏡を見られなくなる患者も。そこで、乳輪を取り戻すブレスト(胸の)アートメイクの第一人者の活動に取り組む姿を取材した。

直感で飛びつきブレストアートメイクの道へ

 乳がんはがんの中で最もかかりやすく、日本人女性の9人に1人が罹患するといわれている。乳房の摘出手術で乳房を失い、乳房を取り戻すために再建手術をしても乳輪・乳頭は失われたままだ。

 それを医療アートメイクの技術で取り戻すのが、「ブレスト(胸の)アートメイク」。岩元淑子さんはその第一人者で、これまでいくつもの医療機関にアートメイク外来を立ち上げてきた。

私自身、もともと乳輪のアートメイクのことはまったく知りませんでした。たまたまネットで乳がんの患者さんのケアを見て、これだ! と思ったのが始まり。もう直感で飛びつきました」(岩元さん、以下同)

 岩元さんが乳がん患者のアートメイクと出合ったのは2017年のこと。リウマチ専門病院の看護師として約10年間働き、そろそろ次のフェーズへとスキルアップを考えていたときだった。

それまで美容やアートメイクとはかけ離れたところにいたので、未知の世界でした。ただ日本ではアートメイクは医療行為にあたり、医師か看護師しか施術はできません。私は看護師だからできると思って

 アートメイクスクールの門を叩いた岩元さん。まずは眉や唇など美容のアートメイクを学び、乳輪のアートメイク技術を身につけた。乳輪のアートメイクは専用の針と色素で乳輪・乳頭を描く技術で、人工皮膚で練習を重ねている。当然、乳がん患者の再建した胸とは感触が違う。

お胸の状態は人それぞれなんです。それに技術は習ったけれど、どのタイミングでお洋服を脱いでもらったらいいか、どのタイミングで写真を撮っていいのか、最初はどこから手をつけていいかわからなくて、試行錯誤の連続でした