“男系男子”という縛りは悠仁さまにとって精神的重圧に

 若い皇族方の公務でのご活躍の様子が報道されていることについて、長年皇室を研究している静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授はこう解説する。

愛子さまは2年前の伊勢単独訪問と比較して、被災地訪問や海外訪問といった経験を重ねられ、初々しくも安定感と安心感のある天皇家の長女としての風格が備わった印象です。自然で堂々たる振る舞いは、多くの国民に、むしろ今回の皇室典範改正の不自然さや理不尽さを感じさせ、将来の皇室の安定には愛子さまの存在が欠かせないこと、可能であれば皇位継承者となられることを、かえって印象づけているのではないでしょうか

 一方で、悠仁さまは成年式後から、公務を通して徐々に素顔が多く伝わるようになってきた。

皇室典範改正の結果、ご結婚やお世継ぎ誕生への国民の関心、そして“男系男子”という縛りによって、精神的重圧を受けられるのではないでしょうか。フランクで活発な悠仁さまが、こうした重圧をどのように乗り越えていかれるのか、新たな懸念材料として浮かんできたといえるでしょう」(小田部名誉教授、以下同)

 しかしながら悠仁さまもまだ10代。ご両親の教育はもちろんのこと、自分自身の道も開拓されていく。

将来天皇になられる自覚を持たれていた陛下と、それを支える自負を持たれていた秋篠宮さまとの間では帝王学のあり方や、皇室の将来のあり方などに対する考え方の微妙な違いはあります。そうした違いが愛子さまや悠仁さまの間にもあることは否めません。愛子さまと比べてまだ若い悠仁さまは、皇族としての素養や帝王学が十分には身についていないようにもお見受けしますが、これからのご活動とご発展がとても楽しみです。そして今後のおふたりの立ち振る舞いが、将来の皇室像をつくっていくのではないでしょうか

 皇室典範改正により、新たなフェーズに突入した皇室。新時代を担う若い皇族の成長に期待が高まる。

小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数