目次
Page 1
ー 動物園の管理体制を案じる声
Page 2
ー 千葉市動物公園の熱中症対策

「アフリカの動物なら暑さに強いはず」というイメージを抱きがちだが、日本の高温多湿な気候は想定外の過酷な環境のようだ。7月中旬、東京の多摩動物公園で飼育されているライオンが先月次々と体調を崩し、3歳・11歳・15歳のメスのライオン3頭が、相次いで亡くなった。熱中症とみられている。

動物園の管理体制を案じる声

動物園の熱中症対策としてミーアキャットに氷を与える様子(千葉市動物公園公式X)
動物園の熱中症対策としてミーアキャットに氷を与える様子(千葉市動物公園公式X)

《日本の気候はキルモード過ぎる。暑さの質が全く違うんだろな…。》

《え!行ったことあるから悲しすぎる、今年は猛暑だからライオンバスお休みと聞いてたけど、お部屋にクーラーなかったのか… 》

《少ないリソースで懸命に対応されてたんだろうと思うけど、老朽化や酷暑に対応できるだけの予算も無かったのかも》

 と、SNS上では悲しみの声とともに動物園の管理体制を案じる声も上がった。
8月7日には小池百合子都知事がこの出来事を受けてコメントした。

「残念ながら3頭が相次いで亡くなって、とても心配しています。ライオンそのものが水で泳ぐことをしないほうなので、暑熱対策も動物に合わせた形でやらないといけません」

 危険な暑さが続く中で、全国の動物園では飼育する動物の命を守るための試行錯誤が続いている。

 今年7月5日に23歳を迎え、レッサーパンダブームをけん引した「風太くん」が飼育されている、千葉市動物公園に熱中症対策を聞いた。

「現在、園内で取り組んでいる暑さ対策としては、ゴリラ、レッサーパンダの飼育場で屋外にミストを設置し、ゾウにはスプリンクラーを運用しています。また、屋外展示場では、サンシェードを設置するほか、プールへの給水を継続的に行い、水の温度を冷やしています。

 加えて、猛暑となった場合、体調を見ながら動物を収容したり、動物の建物内の動物用扉を開放し、日陰に逃げ込むことができるようにもしています」(副園長補佐・水上恭男さん、以下同)