天皇家の長女としての挑戦を続けられる

 天皇陛下や愛子さまと共に、雅子さまも国民に深く心を重ねてこられた。印象的な場面をつげさんはこのように振り返る。

東日本大震災から3か月後の'11年6月、雅子さまが避難所を訪問された際に、励ましの言葉をかけられた女性が感極まって泣いてしまいました。すると、雅子さまは身を乗り出して、女性の手をしっかりと握りしめたのです。もはや“寄り添い”を超えて“心を一体化”させるような場面でした

 このような両陛下の姿をそばで見てきた愛子さまは、日本赤十字社に就職するにあたり、「公務以外でも、さまざまな困難を抱えている方の力になれる仕事ができれば
「微力ではございますが、少しでも人々や社会のお役に立つことができればと考えております」と発言されていた。

成年会見では、“小さいころから人見知りのところがございますので、これから頑張って克服することができれば”とお話しされていました。人見知りとご自覚されながら、公務を果たすのは容易なことではありません。

 どのように言葉を交わして国民と距離を縮めていくのか、“両陛下のなさりよう”に学びながら、経験を重ねられている段階なのでしょう。“国民のために力を尽くしたい”“社会の役に立ちたい”というお気持ちをますます強くされているはずです」(つげさん)

 “両陛下のなさりよう”を最も近くで見てこられたであろう愛子さま。「人々や社会のお役に立つ」思いを原動力に、天皇家の長女としての挑戦を続けられるーー。

つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など