求めるのは物語としての完成度

 第3位にランクインしたのは、同名の大ヒット漫画を原作とした『ミステリと言う勿れ』(2022年/フジテレビ系)。

 物語の主人公である、ややコミュ障ぎみの男子大学生・久能整を演じたのは菅田将暉。最大の見どころは、整が自身の持つ膨大な知識と独自の価値観のみで、難解な事件の謎を次々と解き明かしていく姿だ。

「独創的な視点で事件を暴いていく様子が痛快で、毎回引き込まれた」(埼玉県・54歳・女性)と高評価も多い。

 第2位にランクインしたのは現在第2期が放送中の『VIVANT』(2023年・2026年/TBS系)。

 堺雅人演じる主人公の乃木憂助は、商社に勤める平凡な会社員。しかし、国家の諜報部隊「別班」としての裏の顔も持つ。第1期では、乃木が勤務先で起きた巨額の誤送金事件の真相を追ううち、国家を揺るがす巨大な陰謀へと巻き込まれていく様子を描いた。

「最後まで誰が味方で誰が敵なのかわからず、毎回ワクワクしながら見た。第2期も楽しみ」(埼玉県・57歳・女性)など高い支持を集めた。

 見事、「よかった」1位に輝いたのは、ギャラクシー賞など数々の賞を受賞した、日曜劇場『JIN―仁―』(2009年・2011年/TBS系)。

 大沢たかお演じる脳外科医・南方仁が、ある事件をきっかけに江戸時代へタイムスリップ。満足な医療器具もない状況で市井の人々の命を救い、自らも幕末の動乱に巻き込まれていく。

「綾瀬はるか演じた咲さんの行く末がどうなったか、完結編できちんと伏線回収された点も素晴らしかった」(東京都・女性・56歳)と、第1期の放送から15年過ぎてもその感動は色あせない。

「この作品を“考察系”と捉えている人は多くないでしょう。私もそのひとりでしたが、冒頭に南方先生の前に現れた包帯の男の謎が最後に明かされるなど、謎解き要素も確かに含まれているんです」と苫さん。

 医療ドラマ、歴史ドラマ、ヒューマンドラマと、いくつもの顔を持ちつつ、一つの物語として美しくまとまっていた。

「脚本を担当したのは、映画『花戦さ』や、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』などで知られ“脚色の神”と呼べる森下佳子さん。構成力が冴えわたっていたこともヒットの要因だと思います」(苫さん)

 考察系ドラマは今まさに花盛り。ブームはまだまだ続きそうだ。

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