シリーズ作品の中には、熱烈なファンの存在が視聴のハードルを上げてしまったものもある。
『鬼滅の刃』は「戦いのシーンがグロすぎる」
アニメ放送開始から30年を迎え、今年4月に公開された29作目の映画も大ヒットした『名探偵コナン』も、そのひとつ。
「アニメだから仕方ないかもしれないけれど、荒唐無稽すぎる。ファンの人が『見てて当然!』というテンションで話してくるのもイヤ」(神奈川県・43歳・女性)
「妻が『コナン』のファン。自分があやふやな記憶で間違ったことを言うと怒られるので話題に出さないようにしている」(東京都・30歳・男性)
など、コアなファンの世界に“踏み込みづらさ”を感じている人もいるようだ。
社会現象になったアニメといえば、記憶に新しいのが『鬼滅の刃』だ。原作漫画は全世界累計発行部数2億部('25年7月時点)を突破し、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の興行収入は日本国内で407億円に達した。
主人公・竈門炭治郎が身につけている市松模様のグッズが街にあふれ、“鬼滅旋風”を巻き起こしたが……。
「話題になっていたけど、内容や戦いのシーンがグロすぎる。3人の息子がいるが、誰もハマらなかった」(東京都・48歳・女性)
など、内容の過激さから敬遠した人や、
「CMやショート動画がそこらじゅうで垂れ流されて、どうも見に行く気がしなかった」(東京都・64歳・男性)
など、ブームが仇となり、食傷ぎみになった人も。
「私も、話題になり始めたころは『残酷そう』という理由で見ていませんでした。でも、友人に誘われて『無限列車編』を見たときは映像の素晴らしさに衝撃を受けたんです。その後は原作も買って、内容の面白さにさらにハマり、グッズも買う……典型的な“鬼滅キッズ”になりました」(Eeveeさん)
そんな経験から、彼女は“ヒット作”に対する見方が変わったという。
「流行っているからあえて見ない、と斜に構えている人もいるかもしれません。でも、実際に作品に触れてみると、ヒットした理由は必ず見えてきます。食わず嫌いをしたまま、作品と出会う可能性を狭めてしまうのは、とてももったいないですよね」(Eeveeさん)
社会現象が起きるのはドラマや映画だけではない。世界的なスポーツイベントの熱狂も、興味のない人にとっては“苦行”になりうる。
平和の祭典「オリンピック(夏季・冬季)」には、
「競技がたくさんありすぎて、とてもじゃないがすべてを見ることは叶わなかった」(兵庫県・71歳・男性)
との声もあり、競技の多さに萎えてしまった人も。一方で、
「スポーツに興味がないので競技は見ないが、開会式と入場行進だけは見る。国によっては民族衣装などが見られるのは楽しい」(兵庫県・45歳・女性)
という独自の楽しみ方を見いだす人も。



















