開会式・閉会式は、国のカラーが見えて面白いですよね。でも、コロナ禍に開催した東京オリンピックの開会式は、日本の“お金のなさ”がにじみ出ていて物寂しさがありました……」(辛酸さん)

 先日幕を閉じた「FIFAワールドカップ2026」にも、“熱狂”とは距離を置くコメントが寄せられた。

「野球を見るためだけに有料会員になりたくない」

「深夜や早朝の放映が多く、健康のために寝てしまった。翌朝のニュースのハイライトで十分だし、普段サッカーを見ないのに、急ににわかファンになるのも気が引けた」(東京都・49歳・女性)

自分が興味ないだけで、ほかの人が盛り上がるのをバカバカしいとは思わないし、選手たちに対しては『頑張ってるなー』とは思う。でも、自分にとってはまったく関心がわかない世界」(大阪府・51歳・女性)

 など、世間の盛り上がりとは対照的に、温度が低めな意見も。

 そこには“にわかファンにはなりたくない”という本音も漂う。今年はW杯だけでなく、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も開催され、スポーツの当たり年でもある。しかし……。

「Netflixに入っておらず、野球を見るためだけに有料会員になりたくない」(東京都・80歳・女性)

Netflixだけでしか見られず、商業的興行に成り下がってしまったので見ていない」(愛知県・48歳・女性)

 など、今回のWBCが日本国内でNetflixによる独占配信となったことへの不満が挙がった。たとえ興味があっても、視聴方法が限定されると心が離れるきっかけになるようだ。

 こうしたスポーツイベントの盛り上がり方には“世代間ギャップ”があるのでは、と辛酸さんは分析する。

「娯楽がたくさんある現代では、基本的に自分が興味のあるコンテンツを選びます。しかし、子どもの好きなものが『巨人・大鵬・卵焼き』といわれた時代には、多くの人が同じものに夢中になり、それが話題の中心でした。

 そうした時代を経験した世代の方は、サッカーのルールがわからなくても、夜ふかしをしたり早起きをしたりして試合を見る人もいますよね。かつてのように“みんなで盛り上がる感覚”を楽しむ気持ちが、今も残っているのかもしれませんね」(辛酸さん)

 W杯だけサッカーに熱中するあの人も、みんなで応援する感覚を懐かしんでいるのかも?

 見ない理由も、興味を持てない理由も人それぞれ。今回のアンケートは、さまざまな思いや事情が交錯した。辛酸さんは「無理にブームに乗らなくても大丈夫」と話す。