家の中を整えて安全地帯を作る

廊下から玄関は日ごろから物を置かないことで安全な避難場所に
廊下から玄関は日ごろから物を置かないことで安全な避難場所に
【写真】悲惨すぎる被災地…震度6の大地震を受けた家の中

「もし地震が起きたら、家の中のどこに避難するかを決めておくことも大切な防災です。おすすめは玄関や廊下。避難の妨げにならないよう、リビングから玄関までの経路となる廊下には日頃から物を置かないことを意識して。リビングには、どこからも物が落下しない安全スペースをつくっておきます」

 リビングは、家の中で最も人が集まる場所。防災と生活動線の両面から、置く物や家具の配置を考えておきたい。特にソファとテーブルの間にゆとりをもたせて配置しておけば、玄関までの避難経路として使うことができる。ソファにクッションを置いておくと、逃げるときに頭に載せて落下物から頭を守る防災頭巾代わりにすることも可能だ。

「災害のときに重要な避難口になる玄関には、逃げるときのために履きやすい靴を1足出しておきましょう。わが家では、避難時につまずかないよう、玄関マットは使用していません」

 家具や物が多いと、倒れたり、棚や壁から落下したりして、地震発生時のケガのリスクにつながる。

「家具が倒れてくるとケガや圧死のリスクが高まるため、背の高い家具は突っ張り棒などを駆使して動かないように調整を。テレビはテレビ台から落ちて壊れやすいので、足の部分を転倒防止ジェルで固定しましょう。

 床に落ちて散乱したガラスや、陶器の破片に気がつかずに、避難時にその上を歩き、大ケガをすることがあります。棚の置き時計や花瓶などの固定には、100円ショップの滑り止めシートや耐震ジェルが利用できます」

 踏むとケガの原因になる耳かきやボールペンなどの先がとがった物は、定位置を決め、使ったら元の場所に戻すことを習慣に。

「例えば、ふた付きの箱を用意しておいて、夜寝る前に散らかっているものをいったんすべて入れる。それだけでケガのリスクを減らすことができます。片づけを習慣化することで、すっきりと片づいた部屋で過ごせて、それが防災につながるのです」