原作ありの脚本は評判が良いが……
そして1位は98票で『おむすび』('24年後期)の根本ノンジ氏。「食なのかギャルなのか震災なのか、よくわからなかった」(北海道・66歳・男性)、「感動がなく、震災との結び方が“おむすび”とはいかなかった」(宮城県・62歳・男性)などの声が。カトリーヌさんも「やはりひと言でいうと、震災とギャルの組み合わせが悪かったのでは」と。
「あと、前代未聞のヒロイン2週間不在も驚きでした。橋本環奈さんのスケジュールの都合で事前にわかっていたことだから、NHK的にももう少し回避のしようがあったのでは……」
そのスケジュール問題もあってか、阪神・淡路大震災で食べたおむすびのおいしさが大きなモチーフにもかかわらず、東日本大震災では管理栄養士の受験勉強で現地に行かなかったヒロイン。
「今度は自分が行っておむすびを配れば、きれいな流れだったと思うんですが。後のコロナ禍も含め、ヒロインがあまり関わっていかないので、芯を食わないストーリーになってしまったのかなと」
また「原作を脚本にする力は素晴らしいが、オリジナルは難しいのか」(東京都・56歳・男性)という意見も。
「根本さんは『監察医 朝顔』『サ道』『正直不動産』など、原作ありの脚本が本当にいいんです。脚色力が抜群なので、モデルありでぜひまた朝ドラを書いてほしいですね」
トップ5中、4作がオリジナルで舞台が現代。カトリーヌさんはそこに注目する。
「羽原さんも、ニッカウヰスキー創業者夫婦がモデルの『マッサン』は評価が高い。モデルがいると、成功に向かっていくことがわかるので安心感があるんです。一方オリジナルは、どこに連れていかれるんだろうという不安感が生まれやすい。また歴代朝ドラは太平洋戦争で主人公の人生が激変する作品が多いですが、現代ものでヒロインの困難を描くと夢が迷走しがちになるんですよね」
そのジンクスを破れるか、期待したいのがバカリズム。
「『巡るスワン』もオリジナルの現代ものですが、『あまちゃん』や『ひよっこ』のように成功例もありますし。バカリズムさんがどんな物語を描いてくれるか、ものすごく楽しみです」
注目度が高いだけに厳しい目を向けられがちな朝ドラだが、65年間も私たちを楽しませてくれているのは偉大のひと言。迷走やトンデモ展開も、意外と日々のスパイスになっているのかも!?
取材・文/今井ひとみ


















