腎機能と血糖値を悪化させる食材

 体内の老廃物を尿として排出する腎臓の働きも、食生活に左右される。

「腎臓は機能が低下すると回復がむずかしいので要注意です。健康診断でチェックしたいのは老廃物を除去するクレアチニンの値。この数値が上がってきたら、まずは塩分のとりすぎに注意しましょう」

 ほかにも避けたほうがいい食品は、カリウムとリンの含有量が多い食品だという。

「具体的にはジャガイモ、海藻類、魚卵、甲殻類などです。反対に、腎機能改善のために食べたいのが、食物繊維が豊富なブロッコリー、タマネギ、キノコ類などです」

 腎臓病の引き金にもなり、万病のモトといわれている糖尿病。そのサインであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値にも気をつけたい。ヘモグロビン(赤血球内のタンパク質)と血液中のブドウ糖が結合して生まれる酸化ヘモグロビンの割合を示す数値で、高ければ糖尿病が疑われる。

「血糖値コントロールに必要なのは、ご飯やパンなど主食を見直すことです。精製した白米、白い小麦粉は、どちらもエネルギー源になる大切な栄養素ですが、食後血糖値を上げるもと。精製前の玄米や全粒粉のパンなどに主食をかえれば、血糖値の急上昇は防げます」

 肥満にも関係して、多くの人が気になるコレステロール値。これを下げるには、どうすればいい?

「コレステロール値が高いと動脈硬化、脂肪肝、糖尿病などのリスクにつながりますが、コレステロール自体は悪いものではありません。悪玉(LDL)と善玉(HDL)を区別して考え、悪玉を少なくして善玉を増やすようにします」

 悪玉コレステロールを増やす食品の代表は、レバーや卵、バター、生クリーム、マーガリン。これらを控えることで、数値をコントロールしていく。

「コレステロールはホルモンの材料にもなります。HDLコレステロールを上げるためにも、不飽和脂肪酸が多く含まれている青魚やナッツ類を積極的にとるようにしましょう」

「国民病」ともいうべき、高血圧に関する食事のアドバイスもうかがった。

「腎臓ケアと同様、もっとも控えたいのは塩分。レバーや卵、加工肉、食品添加物を多く含むインスタント食品も避けたい。ミネラルやカルシウム含量が多い海藻類やコマツナ、小魚、キノコ類などを含む食事に切り替えたいですね」

 最後に、夏バテを解消する食品を聞いてみた。

「インスタント食品や甘い飲みものは控えましょう。アルコール類も睡眠の質を下げたり、疲労回復を遅らせるので、極力控えることをおすすめします。そして人生後半の健康のためにも、筋肉を増やすことが大事。

 大豆や卵、脂肪分と内臓を抜いた肉や魚など、良質なタンパク質を摂取してください。すぐに効果を感じなくても、食事を改善すれば身体は確実に変わっていきます。食事の基本は楽しむこと。無理せず、楽しみながら健康につながる食習慣を身につけましょう」