目立ったヒットはないのが現状
水曜10時に関しては、日テレは1990年代から長く続く人気のドラマ枠で、2022年4月に参入したフジは後塵を拝することが続いた。ところが日テレが2024年度に1年間ドラマを離脱。その間にフジが山下智久の『ブルーモーメント』や小池栄子の『新宿野戦病院』などで視聴率を上げていた。
しかし2025年4月期に日テレがドラマに戻してからフジはまた視聴率を食われ、日テレもせっかくつかんでいた枠の視聴習慣を手放してしまい、どちらの局も目立ったヒットはないのが現状だ。
そんな中で始まった石原と今田の対決だが、やはり石原は約20年、連ドラの第一線で活躍してきて、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』や『アンナチュラル』などのヒット作を生み出してきた実績がある。結婚や出産をしても人気は衰えず、石原が出るなら見たいというファンも多く、1話の時点では一枚上手だったのかなという気がしている。
だが、視聴率の良し悪しを語る時、つい主演俳優を原因にしがちで、この記事でもここまで便宜的にそうしているが、実際には企画や脚本の面白さによるところが大きい。
『ポリティカル』は、日本によく似た国・ニッポニアを舞台に、石原が不透明な政治の金をねらう怪盗を演じる痛快劇。政治が絡んだ時点で敬遠してしまう人もいそうだが、ヒットメーカーの脚本家・野木亜紀子が、NHK記者出身の北野拓プロデューサーと組んで、社会風刺を盛り込んだ大人のドラマとなっている。
気だるい大人の女性を演じる石原がはまっていて、渡部篤郎や高橋一生、河合優実ら柱となる少人数で濃厚な物語を繰り広げている。石原の企みが成功するのかが気になり、先を見たくなる。
『メリーベリー』は農業をモチーフにしたロマンチックコメディ。韓国語の字幕を追わなければならないのが若干しんどいが、今田とチ・チャンウクのやり取りを笑いながら楽しめる。今後は韓国で人気のチャンウクがどれだけ日本人女性のハートをつかめるかにかかっている気がする。
3か月が終わってみた時、直接対決の行方はどうなっているのか?
いずれもドラマとしての期待値は高いので、直接対決の相乗効果で両作が盛り上がっていくことを期待したい。


















