5年目で初めて明かされた父親たちの本音
清水さんはがん対策、がん検診率向上、難病対策などの支援活動をする一方で、シングルファーザーのオンラインサロンも主宰。今年7月、同サロンは幕を閉じたが、病気で妻を亡くした同じ境遇の仲間が集い、長年、語らいを続けてきた。
「シングルファーザーの会を始めて5年くらいたったころでした。あるとき参加者の一人が、病気と向き合わざるを得なかったつらい闘病生活を口にして、それをきっかけに『うちはこうだった』と、みんなが自身の体験を語り出したんです。
それまでは日々の暮らしや子どものことなど、たわいない会話に終始していたのが、5年たって初めて互いに本音を明かして話し合うことができました。それだけでも会をやってよかったなあと思っています」
なぜ胸の内を5年も隠したままだったのか。そこには知られざる理由があった。
「家族は弱音を吐いてはいけない。苦しくても、つらいなんて口にしてはいけない。みんなそう思っているんです。なぜなら、病気と闘っている本人が一番苦しいし、頑張っているから。
その姿をそばで目にしているがゆえに、自分の気持ちを抑え込むようになってしまうのかもしれません。これはシングルファーザーに限らず、病気で夫を亡くしたシングルマザーも同じでしょう」



















