離婚騒動がもたらした「守るもの」の変化

 しかし、ファンの戸惑いは単なる「髪型の変化」だけではない。そこには、彼が歩んできた激動の道のりが影を落としているようにも見える。

 特に大きな転機となったのが、昨年世間を騒がせたスピード離婚騒動だ。私生活での大きな決断を経て、羽生の表情にはこれまでの透明感に加え、ある種の“凄み"や、孤独を受け入れたような強さが宿るようになったと感じるファンも少なくない。

「これまでは周囲が求める“理想の羽生結弦"を演じてきた部分もあったかもしれません。しかし今の彼は、自分自身の葛藤や脆ささえも芸術として昇華させようとしている。

 古参ファンの中には、昔の清廉潔白なイメージを懐かしむ声もありますが、今の彼からは『過去の自分を壊してでも突き進む』というプロとしての強い覚悟が伝わってきます」(スポーツ紙記者)

「別人みたい」という驚きは、彼が常に現状に甘んじず、進化し続けていることの裏返しでもある。賛否両論を巻き起こしながらも、羽生はこれからも過去の自分を塗り替え、誰も見たことのない景色を私たちに見せてくれるに違いない。