両陛下が築いてこられた象徴のあり方が愛子さまへ
「吉田さんの活動をよくご存じのようでしたね。演出の際に自ら演じて見せてしまうという話には『やってみたくなってしまうものですよね』と笑顔で共感されていました。隣にいた奥様も『生まれたときからテレビで拝見していたので、こんなに大きくなって……』と成長ぶりについても伝える場面がみられました」
その後の囲み取材では、吉田さん自身が当時の胸中をユーモア交じりに振り返った。
「しまったー!と思ったんですよ。僕は昭和34年に生まれで、陛下も昭和35年生まれだと思うのですが、年も近いですから、子ども時代からテレビで拝見するわけですよね。なぜか友達のような気になってしまうわけですね。友達でも何でもないんですよ(笑)勝手に親近感を抱いているだけで。母が陛下を大好きで、言ってしまったんですけれども、『ナルちゃん、ナルちゃん』と我が息子のように言っていた覚えがあったので、そのこともちょっとお話させてもらったんですけど、『ナルちゃんはないわ』と妻に怒られました」(吉田さん)
敬意を抱きながらも、我が子や旧友のように親しみを感じてしまう――。前出の皇室ジャーナリストは、今回の懇談についてこう話す。
「直接会ったことがなくとも、国民が心を通わせられる親しみやすさ。それこそが〝象徴〟のあり方のひとつではないでしょうか。もちろんその根底には、両陛下の日々のお言葉やお振る舞いがあります。そして今回の園遊会では、愛子さまに対しても国民が〝成長を見守ってきた〟という温かい眼差しを向けていることが伝わってきました。両陛下が築いてこられた象徴のあり方が、愛子さまへと自然に受け継がれていることを実感させる一幕でした」
両陛下と愛子さまが醸し出す飾らない親しみやすさが、招待客たちの心をそっとほどいた秋のひと幕となった。


















