NPBによると、2025年には12球団で戦力外、現役引退となった選手は計169人で、その後に育成契約を結んだのは48人で、全体の約28%を占める。他には監督・コーチといった指導者になったのは3人で、球団職員やスタッフなどの裏方に転身したのは29人。そして自他チームで再び支配下契約を勝ち取ったのは10人と、戦力外や引退後に「NPB関係」の“仕事”に就いた選手は53%と全体の約半数。
球団別で見るとパ・リーグでは14人の楽天イーグルス、セでは12人の巨人が最も多く、この数字だけで判断すれば選手の“再就職先”を用意してくれる“面倒見が良い”球団と言えよう。もちろん母数は異なるが、逆に最も少ない球団は千葉ロッテマリーンズ、広島東洋カープだった。
8人の選手の進路が「未定」「不明」
ではNPB以外の再就職先はどこなのか。真っ先に思い当たるのが独立リーグで8人が入団しているが、古巣復帰もあるのだろう、社会人野球が18人、そして近年のトレンドとして海外チームへの移籍が17人と増加。その他にも野球解説者への転身も含めて、「野球関係」の仕事を選んだのは全体の約31%。「NPB関係」と合わせて約84%が戦力外、引退後も野球に携わっているようだ。
その他、野球以外のセカンドキャリアとして一般企業への就職や自営業、起業の道を選択したのは17人。そして進路が「未定」「不明」の選手も、それぞれ5人、3人とされている。この8人は現在、どこで何をしているのだろうかーー。
「プロ野球選手が引退後、監督やコーチの職に就けるのは一握りで、裏方仕事を用意してくれる“優良企業”も決して多くはありません。また2020年以降、ドラフト指名人数と反比例するように戦力外通告も増加傾向にあり、プロ在籍期間も6年〜7年と短く、平均年齢も27歳と見切られるのも早くなっています。
今季、現役でプレーを続けた40歳以上の選手(引退選手を含む)はセ・パで8人のみ。多くの選手が20代、30代でプロ野球から離れ、現役生活よりも長く続くセカンドキャリアを探さなくてはならない。ドラフトでは計127人が指名されましたが、1人でも長くプロ野球の仕事を続けられるよう願うばかりですね」(前出・スポーツライター)
プロ野球選手の”夢”を叶えた一方、選手たちは厳しい世界に足を踏み入れた現実も見ることになるのだろう。


















