人気の背景にあるパンチくんの成長物語
動物学者の今泉忠明氏が監修する生態図鑑も収録。誌面では「ニホンザルのからだ」と題し、目や耳、口、頬袋といった体の特徴を解説している。野生での暮らしや食べ物についても触れられており、サルの生態を身近に感じられる内容だ。
成長過程を紹介するページでは、生まれたばかりの体重約500グラムから、生後1か月で約800グラム、生後半年には約1.7キロになるまでの変化も写真とともに掲載。赤い顔をした赤ちゃんザルが、少しずつ動き回り、仲間と遊ぶようになるまでの成長がわかる。
サル山の一日の過ごし方や、群れの中で守られているルールなども紹介されるため、パンチくんのファンだけでなく、ニホンザルについて学びたい人にも興味深い一冊となりそうだ。
「パンチくんの人気は、単にぬいぐるみを抱きしめる姿がかわいいというだけではないです。人工哺育で育ち、母親代わりのぬいぐるみを心のよりどころにしながら、少しずつサル山の仲間との関係を築いていく。その過程を多くの人が見守ってきたからこそ、成長の記録を手元に残したいという気持ちにつながっているのでしょう。
動物の写真には、その瞬間のかわいらしさだけでなく、成長の過程や命の営みを伝える力があります。今回の本も、パンチくんを応援してきた人にとって、これまでの歩みを振り返る大切な一冊になるのではないでしょうか」(前出・動物ジャーナリスト)
パンチくんの姿を写真で楽しむだけでなく、ニホンザルという動物についても理解を深められる今回の書籍。予約段階から品薄となり、発売前の増刷まで決まった背景には、パンチくんの成長をこれからも見届けたいという多くの人の思いがありそうだ。



















