20150623 royalfami (18) tate
堀江宏樹さん ●オトメン歴史作家。著書『乙女の松下村塾読本』(主婦と生活社)など多数。

「それは、佳子さまの紀子さま譲りの自己プロデュース能力の賜物だと思います。紀子さまは、よき妻、よき母、よき嫁と、さまざまな顔を使い分けていらっしゃいます。佳子さまの場合、成人を迎えた記者会見での黄色いスーツ、成年式でのローブ・デコルテ(胸元を大きく開けた衣装)、伊勢神宮での参拝服、キャンパスでの縦ロールにした髪型やタンクトップ姿。その場で求められる役割を理解し、ファッションを使い分けていらっしゃいます」

 メリハリをつけることで、セレブ感と庶民感の2つをアピールしているのだ。明治という激動の時代を生きた皇族の女性にも、佳子さまに似たタイプの方がいた。

「当時、ファッションアイコンのように取り上げられていた梨本宮伊都子(なしもとのみやいつこ)さんです。九州の鍋島藩から梨本宮に嫁がれた方で、とても気の強い方だったとか」

 いつの世も皇族や王族として生きる女性には、自己を表現できる強さが必要。

「伝統を継承するノブレス・オブリージュ(高貴な者の義務)、公務、家系後継者の育成など生き残るためには高い"女子力"が求められます。私たちが想像するお姫さまストーリーのように甘くないのです」

 受け身の姿勢では幸せになれない世界。

「だからこそ、自分の意思をしっかりともち、周囲が認めるような自己プロデュース能力は必要不可欠。これからは佳子さまが、21世紀の新しい皇室の扉を開けることになるでしょう」