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 今回、1月26日から30日の予定で天皇陛下に従い、フィリピンを公式訪問される皇后・美智子さま。

 訪問を控えられた1月20日、長年にわたり両陛下を支えてきたとある側近の訃報が届いた─。

「'02年から'12年に、両陛下をはじめ皇族方の医務を統括する皇室医務主管を務めていた金澤一郎医師が、すい臓がんで死去しました。

 美智子さまが1993年のお誕生日に倒れ一時、声を失われたときに金澤氏が治療にあたったのがきっかけになり、両陛下からの信任を得ました」(宮内庁関係者)

 '03年の陛下の前立腺がんの手術や、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまの誕生、'12年の陛下の心臓手術のときも医務を統括してきた。

「主管を辞した'12年には、月刊誌で金澤氏自身が推薦した雅子さまの主治医について批判的なことを述べると、東宮大夫が記者会見で反論するという異例の事態になりました」(同)

 その真意を聞こうと東京・田園調布の自宅を訪ねたところ『週刊女性』の記者を一喝し、追い出したこともあった金澤医師。

「金澤医師が闘病中には、美智子さまが親しい人にお見舞いとして贈ることが多い、お手製のコンソメスープを今回もお届けしたかもしれませんね」

と話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。

「美智子さまは長年、ご自分たちの健康管理をしてきたホームドクターが亡くなり残念な思いでしょうが、逆に頑張らなくてはというお気持ちも湧いてくるのではないでしょうか」(渡辺さん)

 80歳を越えても過密日程で海外訪問することができるのは、“かかりつけ医”だった金澤さんのおかげ……という気持ちを持たれているに違いない両陛下。

「金澤氏の葬儀と告別式は訪比中の1月27日と28日に行われるので、両陛下は海の向こうから故人を偲ばれることになります」(宮内庁担当記者)