代理婚活の場合は、親が仲人役になるだけで、あとは子ども同士の問題となる。結婚を前提としたマッチングではあるが、昔ながらのお見合いとは違って、数か月の交際期間を挟むのが現代的。交際する中で違和感があった場合は、破談となることもある。

 今、代理婚活はどれくらいのニーズがあるのか。

 親の代理お見合い・婚活支援業者としては国内最大の『ひまわり交流会』は、2010年から東京・大阪・名古屋を中心に現在までに50回ほど実施。延べ約1500人が参加している。

 同会を運営する株式会社『フロンティアインターナショナル』の江上裕史さんはこう話す。

「参加者は年々増加傾向にあります。すぐにいい相手を見つける親御さんもいれば、5、6回熱心に参加されて、やっとご縁に恵まれる方もいますね。年に数組ほど成婚のうれしいご報告をいただきますよ」

 親が動かなければ、なかったはずの結婚。未婚・晩婚化社会と言われるが、チャンスに恵まれないだけで、結婚の意思はあるという男女も多いのが実情だ。

「世間では“子どもの代わりに親が婚活するなんて過保護だ”と言われることもあると聞きます。でも、当人にその気があるのなら、親御さんもちょっと手を貸して、チャンスを増やしてあげればいいと思います」(江上さん)