地味な料理を変身させる「お化粧」食材も侮れない。先にも書いた卵がそれだ。ニラモヤシ炒めを普通に作っても大衆食堂の激安メニューだが、丸く薄焼き卵を焼いて、それで炒め物を包むと、見た目はベトナム料理でおなじみのバインセオ風といえなくもない。子ども用にはケチャップでクマの絵でも描いてあげると喜んでくれるだろう。卵で包む・とじる技を覚えておくと、なにかと重宝する。

 さらに、お手頃な値段で買えるお化粧食材が、天かすだ。たぬきうどんの名わき役、あのコロコロした形が郷愁をそそるが、その実力は見た目だけではない。豆腐とタマネギなどの余り野菜を出汁で煮て、しょうゆとみりんで味をつけただけの簡単な煮物でも、天かすを投入すると突然ぐんと味にこくが出る。具が足りないと思ったら味噌汁に入れてもいい。天かすは、あっさりした汁ものをこってり味に変身させてくれるハイパワーの持ち主なのだ。

 大根おろしは、まさに色白のお化粧食材だ。ただの青菜のお浸しも、ツナ缶を開けただけでも、おろしあえにすると様になる。出来合いのトンカツや唐揚げだって、そのまま出すと味気ないが、だし汁で煮て大根おろしを加えてみぞれ煮にすると、さっぱりとした品のいいおかずに変身する。体も温まるので、冬メニューにはぴったりだろう。

スーパーよりも実は安上がりなコンビニ惣菜

 食費節約の王道ワザに、「まとめ買い」がある。大サイズで割安に食材を買って使い切る、というのだが、これは案外ハードルが高い。下処理に手がかかるからだ。野菜なら洗って下ゆでしたり、肉なら小分けに切って下味をつけたりと、忙しい人にはかなりの手間だ。

 そもそも大サイズの食材は値段も大きくなる。それより、たとえ割高でも使い切りサイズを買う方が、財布から出す金額は少なくて済む。

 ここで役に立つのが、コンビニだ。スーパーに比べて価格が高いイメージは今や昔の話。大体のコンビニは大手流通の傘下にあるため、スーパーと同じPB商品を扱っている。しかも、少人数家族向けの商品を増やしているので、量も適正でしかも安い。とくに冷凍食品は小サイズで、1袋100円台で買えるものが多く、重宝する。

 あるコンビニでは焼き餃子5個入り100円で売っているが、夕食にもう一品足したい時には助かるコスパだろう。高値が続くため人気が高まっている冷凍野菜も、やはり100円ほどで買えるのはありがたい。