「やはりお父さんお母さんがそろっているといないのでは、ひとりの子どもとしてかなりのハンディキャップを負うことになるでしょう。
周囲の人間も支えてくださることでしょうけれど、あの年ごろの子どもにとっては、あまりにも大きな出来事だとは思います」
現在、團子はAさんのもとで暮らし学校や稽古に出向いているようだ。彼の“身元”は、猿之助ら澤瀉屋の面々が引き受けているという。
「もともと人懐っこい性格で“スレていない”團子ちゃんは、マスコットのように可愛がられています。猿之助さんとは年の離れた兄弟のようで、一緒に携帯ゲームやスマホゲームをして盛り上がっています。
道具箱などもお下がりを使っていますし、直々に稽古もつけてもらっています。大事に育てられていますよ」(前出・演劇雑誌編集者)
一方で香川は、市川中車としての歌舞伎だけでなくテレビや映画の撮影で多忙な身。会う機会は減っているようだ。そして3月28日に歌舞伎座で開催された『俳優祭』で父子は“再会”したのだが、
「この俳優祭では、俳優さんが自ら売店や模擬店に立ってお土産、オリジナルTシャツや手ぬぐいなどのグッズを売るんです。1階では染五郎さんと金太郎くん親子がぴったり並んで接客していました」(参加した歌舞伎ファン)
一方、3階フロアでTシャツを売っていた澤瀉屋の面々。
「売り場は大盛況で、Tシャツが最後の1枚になったところで團子ちゃん仕切りのじゃんけん大会が始まっていました。彼は終了後も売り場に残って、先輩らを従えるように(笑)中心になって記念撮影に応じていましたね。
中車さんも当初はNHKの番組取材を受けながら接客に当たっていましたが、一本締めの後はすぐに場を離れました。團子ちゃんと会話することもなく、端と端で終始、距離感もあってよそよそしく感じたのは気のせいでしょうか」(前出・歌舞伎ファン)
これから心身の成長期を迎える團子にとって、やはり離婚は受け入れがたい事実だったのか。代わりに市川笑野がそばに付き人のようにくっついて、勝手わからぬ俳優祭を案内していたようだ。