SMAP

香取慎吾稲垣吾郎草なぎ剛の3人は6月5日、それぞれがジャニーズ事務所本社を訪れて9月をもって退社する旨を伝えたそうです。正式な締結はまだのようですが、やはり彼らの意思は固まっていました」(芸能プロ幹部)

 6月20日号で『週刊女性』が報じたとおり、香取、稲垣、草なぎら元SMAPメンバーが独立を決めたという。動きは早かった。彼らがCDデビューを果たした’91年9月9日。律義にも3か月前の6月9日を迎える前に意思を表明したようだ。

 一方で独立組の3人を引っ張ってきた元リーダーの中居正広は、まだ進退を明言していない。それどころか、事務所から特別待遇ともとれる措置がとられているという。

ジャニーズ事務所は中居に対して6月末のデッドラインを撤回して“9月までに答えを出せばいい”と期限を延ばしているそう。もしかしたらその間にも夏の特番など、新規の仕事が舞い込んでいるのかもしれません。中居に残ってもらいたい思惑が見えますね」(前出・芸能プロ幹部)

 彼としてはギリギリまで残留と独立を天秤にかけるということになる。リーダーを信じていた3人の間には疑念の声も上がっているそうで、

「香取さんは4月の『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)以来、中居さんに会っていないといいます。意思表示を終えた稲垣さんは、近しい知人に“中居クンの(残るか出るか)考えは本当によくわからないんだよね”と、こぼしていたと。

 連絡をとり合って足並みをそろえた3人ですが、中居さんとだけは何も話し合えていないのが現状のようです」(テレビ局プロデューサー)

 昨年末には木村拓哉を除く、4人と元メンバーの森且行が都内の焼き肉店に集結していたのだが、そんな密な関係はすでに解消されてしまったのだろうか。さらに、

4人と合流する予定だったI元マネージャーさえも、“私も(中居の)現状がどうなっているのか聞いていないのよ”と話しているというのです。やはり、中居はまだ決断をひとり迷っているということなのでしょうか」(前出・芸能プロ幹部)

 一方で荷を下ろして身が軽くなったのか、香取はすでに芸能界における“終活”を進めていたようだ。

 6月7日に放送された『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)では、’97年に『SMAP×SMAP特別編 香取慎吾ガンバリます!~夢のキャンバス鉄道~』で訪ねた津軽鉄道が登場。かつて彼がペイントを施したキャンバス列車を、20年ぶりに塗り直したのだ。ロケが行われたのは5月末のこと。

「本当に気さくでテレビのままでしたね。ペイントに携わったご家族から差し入れなどもいただきまして、香取さんもスタッフさんも和気あいあいとしながら過ごしました」

 そう話すのは、香取とともに3日間ペイント作業に当たった津軽鉄道運輸課長の舘山広一さん。香取からは収録前にこんな挨拶も。

「忙しくてなかなか時間がとれなくて来られなかったんですが、20年たってヒマになったので来られるようになりました(笑)」

 解散ネタで笑いをとるあたり、すっかり吹っ切れたのだろう。また新しく命を吹き込んだ列車を前にして、

「“新しくなった車両を見に、またお客さんがこちらに来てくれればいいね。観光でもなんでも地域のためになってくれればいい”と気遣ってくださいました」(舘山さん)

 番組でも、しきりに「20年間」を振り返っては、物思いにふける場面も見受けられた。

 実は香取にとって津軽鉄道にはもうひとつ、忘れられない思い出があるのだという。

「20年前に同地を訪れている間に祖母が亡くなっているんです。彼女は香取さんが描く絵が大好きで、亡くなる前も“慎吾の絵が見たい”と話していたそうです。つまりは“香取慎吾画伯”のファン第1号だったんですね。

 おばあちゃんとの約束を果たす意味でも、独立後は芸能界から一線を引いてアーティスト活動に専念するのでしょう」(番組制作スタッフ)

 本来なら『スマスマ』で訪れるはずだった、また本格的にアート活動を始めるきっかけとなった津軽鉄道。「SMAPの香取慎吾」として、どうしてもつけたかったケジメだったのかもしれない。