目次
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ー 「卒業」ではなく「除籍」と判明
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ー 斎藤元彦知事の“コピー”
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ー 選挙に出られない可能性

 9月1日、伊東市議会は「学歴詐称疑惑で市民を困惑させ、補正予算の編成が大幅に遅れるなど、市政を停滞させた責任は重大」として、田久保眞紀市長の不信任決議案を提出。市議19人、全員の賛成一致で可決され、それを受けて9月10日、田久保市長は議会を解散した。

「卒業」ではなく「除籍」と判明

 これまでの経緯を振り返ってみると、『伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会』の元代表であり伊東市議でもあった田久保氏は、今年5月25日の伊東市長選挙に出馬。1万4684票を得て、当時現職だった小野達也氏を1782票差で抑えて初当選した。

 田久保氏は新図書館建設の見直しなども訴えており、既存政治家たちに対抗する改革派の旗手と見られて多くの支持を得たのだったが、選挙後になんと学歴詐称疑惑が浮上。同氏は一貫してこれを否定していたが、7月7日、伊東市川奈の建設会社社長が、公職選挙法違反の疑いで田久保氏を刑事告発した。ここから、所謂『田久保劇場』の幕が上がる。

 学歴詐称疑惑について田久保氏は、自身のサイトでこう弁明した。

《単なる噂話を元にした誹謗中傷に過ぎない》

《公式に発表している経歴に間違いはない》

 その後、東洋大学への田久保氏自身による照会で、「卒業」ではなく「除籍」だと判明したにもかかわらず、「卒業証書を持っている」などと主張したため、市議会の百条委員会が設けられることになった。