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ー 高校サッカー界で相次ぐ不祥事

 

 12月28日から開催が始まる全国高校サッカー選手権大会。11月5日、大阪予選で優勝を勝ち取り、同大会への切符をつかんだ興国高校サッカー部の部員が飲酒行為で停学処分になったことが明らかになった。

高校サッカー界で相次ぐ不祥事

「該当のサッカー部員は大阪府内の飲食店で飲酒し、その後、府内の路上で意識障害の症状で倒れているところを救急搬送。幸い、命にかかわる事態にはならなかったといいます。飲酒の場には複数人の部員が居合わせていたそうで、該当部員らには停学と無期限の部活動禁止の処分が下されました」(スポーツ紙記者、以下同)

 高校3年生にとって最後の大会となる“選手権”前にまさかの不祥事だった。

「学校側は“今回の事象は一部の部員が校外で行った行為”だとしつつも、同様の事象がないか調査をするとのこと。

 本事案に関しては、サッカー協会と高体連に報告する予定で、気になる今後の活動については、“調査の結果を踏まえて判断する”としています。選手権出場を決めていただけに、このような不祥事で出場が危ぶまれるのは残念でなりません」

 本報道に対し、ネット上では、

《飲酒した子達のせいで出場停止になったら本当に可哀想。。》
《まじでこれで出場辞退とかやめてほしい。飲酒したやつが悪いだけだからね。対象生徒をしっかりと罰して胸を張って選手権で躍動してください!》

 などの声が上がる一方で、

《広陵の失態を思い出せ!出場校変えなきゃ、また叩かれるぞ!》
《真面目にやってた選手もいるだろうけど出場辞退が妥当だよ。広陵高校とおなじ》
《出場停止が妥当だけど、広陵高校と一緒にするな。訳が違う》

《広陵の時と違って被害者はいなそうだから出場でも良い気はする》

 という意見も見受けられた。

「今年の夏、甲子園に出場していた広陵高校野球部では、凄惨な暴力事件が発覚。SNS上で大きな話題を呼び、暴力行為を行ったとされる生徒の名前や顔が晒される事態にまで発展しました。その結果、同校は途中で出場を辞退しています。この事件を踏まえて、出場辞退に賛否が分かれている状況です」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 一方、広陵高校の暴力事件に似た問題が高校サッカーにも起こっているという。

「宮城県大会を制した仙台育英高校で“いじめ重大事態”が発覚しました。これにより、サッカー部は活動休止措置が取られ、全部活動におけるいじめ調査が進められることに。仙台育英は目下、辞退か否かを検討しているところだと思います。

 興国高校で起こった事案は、暴力行為やいじめ等、被害者がいるわけではないので、出場辞退にまで追いやられる不祥事ではないかもしれませんが、サッカー協会がどのような判断を下すのか注目したいです」

 相次ぐ高校生の不祥事。協会の見解は――。