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ー 「親に向かってなんだその胎動は」

 

 連続テレビ小説『虎に翼』で裁判官役を演じていた松山ケンイチが、法律知識を交えた驚きの大喜利企画を展開。参加者から創意工夫あふれる秀逸なネタが続々と寄せられ、ネット上が“笑顔”になっている。

「親に向かってなんだその胎動は」

 松山が11月17日、自身のXで展開したのは「誰も傷つけない悪口選手権」。「誹謗中傷が飛び交うSNS時代だからこそ“誰も傷つかない悪口”を」との文章から始まる“開催宣言”には、その大会趣旨や投稿ルールが細かく書かれている。

「松山さんはその際、『裁判官を日々演じているちょびっと法律家松山です』と軽妙に切り出すと、名誉毀損罪や侮辱罪といった具体的な法律条文を列挙した上で、『それらのどれにも当たらず誰も傷つけずそれでも笑える“悪口”を生み出せた人が神選手権を開催したいです』と綴ったのです」(芸能ジャーナリスト、以下同)

『虎に翼』以外にも来年1月放送開始予定のNHKドラマ『テミスの不確かな法廷』でも裁判官を演じることになっている松山。役に生きるなかで触発され、企画を発案したのだろう。

「しかも松山さんは『一発目の悪口は僕から行きますね。存在がポン酢』と投稿例を真っ先に自ら挙げ、『Xの皆様お手隙の際に悪口を返信欄に書いてもらえますか? お手数ですがよろしくお願いします』と参加を呼びかけました」

 また、毎週末に優秀作品を発表し、月1で最優秀作品を全員でアンケートによって決めることも明示。松山のユニークな大喜利提案に対しネット上では、《親に向かってなんだその胎動は》《お前いい加減首洗って待ってろ! 次は背中流すから!》といったネタから、《まず思い浮かんだのが、サンドウィッチマンの親子喧嘩コント「お前は昔、小さくて可愛かったのに今はなんだ! 大きくて可愛いじゃないか!!」》というような見聞きしたものまで、思わずくすっと笑ってしまう回答が殺到している。

「この企画が響いてる理由は、SNS時代の疲れなんでしょう。誹謗中傷が当たり前になってしまった世界で、『傷つけない言葉遊び』というアイディアが刺さっている。

 また、参加型エンタメというのも特徴です。日々何気ない言葉をつぶやくだけのXを、やさしい悪口ワードを考えて松山さんや他のユーザーの評価をあおぐという、ラジオのメール投稿のような需要も掘り起こしています

 より平和で、安全な、むしろ癒される悪口は、心おきなく気持ちよくポストできる。松山が生み出したこの選手権、大化けするかも……? 要注目だ。