遺体の発見現場は人通りもなく夜は真っ暗に
遺体の発見現場は人通りもなく夜は真っ暗に
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 遺体発見から約1か月後の11月26日、静岡県警静岡南署は、死体遺棄の疑いで無職・山本豊和容疑者(34)を逮捕した。容疑者は、神さんの次女の夫。そして、土地勘がなければ仕事ができない元新聞配達員だった。

 容疑者の自宅マンションは神さんの自宅から直線距離で約2キロのところ。同じマンションに住む60代の女性は、

「よく子どもを抱っこして可愛がっていました。マンションの役員の仕事もしっかりやってくれていたし、あいさつもきちんと返してくれて、愛想もよかった。こんなことをする人だなんて……」

 同じく60代の男性は、

「奥さんと長男、長女の4人暮らしでさ、アットホームな感じの家庭でした。2~3週間前かな、ゴミ捨て場で会ったとき“きのう生まれましたんで”ってうれしそうに3人目の出産の報告をしてくれてね。ちょっと信じられない」

「警察に事情を聞かれている」

 新しい命の誕生を心待ちにする妻がいたにもかかわらず義母の遺体を遺棄していた。警察は早くから、重要人物としてマークしていたようで、

「1か月半くらいかな、駐車場にずっと、刑事さんの車が止まっているの。逃げないように見張っていたんだろうね。だけど、このマンションの住人が逮捕されるとは思わなかった……」(別の住人)

 容疑者は、2015年5月ごろから市内の新聞販売店で働いていたが、職場でも事件の推理談議が交わされていた。