(4)床にモノを置いていない

 貯め上手という人の家は、一見して家の中がすっきり片付いているし、床にモノが置かれていることが少ない。モノがなければ掃除もしやすく、掃除機をかける時間も短くて済むから電気代も余計にかからない。

 まめに掃除していて汚れが溜まらない家は、強力な洗剤を買ってくる必要もない。また、片付いている家をキープしようとすれば、細々とした余計なモノは買わなくなる。自然に買い物に慎重になり、おカネも残るというわけだ。

当記事は「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)の提供記事です
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(5)大量のストックを持たない

 お買い得だから、セールだからと、食品や日用品のストックが家の収納庫を占領している家は、逆に節約ベタの証拠。ストックがあればあるほど、つい節約しようという意識が緩み、かえって消費量が増えてしまうからだ。

 昨今はビジネスでも、余剰在庫をいかに減らすかという時代ではないか。適量買いの適量消費が家計にも優しい方法だし、少々足りないくらいのほうが節約意識も身に付く。

 全体的にモノが多い家には、ストック品も多い。つまり、それだけ財布からたくさんおカネを払っているという証明だと思おう。

(6)ながらTVをしない

 年間100万円貯めているお宅に取材に行って、TVがついているケースはほぼなかった。番組を見てもいないのに、ついBGMがわりにつけっぱなしという家庭は改めたほうがいいかもしれない。電気代のムダでもあるし、TVショッピングの誘惑にもさらされてしまう。

 それに、親がダラダラTVを見ていると、ながらゲームをしている子どもをしかっても説得力がないだろう。貯めている家庭は時間の使い方もうまいものだ。

 なお、冷暖房はエコモードにしているお宅が多かった。冬場に取材に行くときは厚着マストだったことを思い出す。