その名もTHE SESELAGEES(ザ・セセラギーズ)。吉本の芸人仲間と組んだOiパンクバンド。いろんなパンクフェスやイベントで神出鬼没に活動中。英国労働者階級に端を発したOiパンク、日本でも3本の指に入ると自負するマニアな私から見ても、セセラギーズはヤバイ。芸人の余技なんかでは全くなく、ちゃんとOiパンクをリスペクトし、聴き込んでいるのがわかるハイクオリティな楽曲群。パンク専門誌でインタビューを受けるぐらい本格的なサウンドなのだ。

 そして、そのほとんどの作詞作曲を担当しているのが、ステージネーム・ニクグソタロウこと、くっきーなのである。すでにアルバムも2枚出しているのだが、通販とライヴ会場での物販のみで、一般になかなか流通していないのがまことに惜しい。YouTubeでも聴けるので、興味を持った方はセセラギーズで検索してみてください。

 実はOiパンクの才能もすごい、そんなくっきー「セセラギーズでもちゃんと活動してね」賞を勝手に差し上げて表彰したい。

 そして、できれば鮫肌文殊率いるカルトOiパンクバンド・捕虜収容所とも対バンしてほしいなあ。ニクグソタロウさん、連絡お待ちしております!

<プロフィール>
鮫肌文殊(さめはだ・もんぢゅ)
放送作家。’65年神戸生まれ。古舘プロジェクト所属。『世界の果てまでイッテQ!』など担当。渋谷オルガンバー「輝け!日本のレコード大将」(毎月第2金曜日)、恵比寿頭バー「歌謡曲主義」(毎月第3火曜日)などでの和モノDJ、関西伝説のカルトパンクバンド・捕虜収容所のボーカリストなど音楽活動も数多い。

<鮫肌文殊からお知らせ>
鮫肌文殊率いる捕虜収容所の次回のライヴはちょっと先で6月24日(日)梅田ハードレインにて。現在、新曲作りでスタジオにこもってリハーサルの日々。関東方面からのライヴ依頼も募集中です。