そのストレスに耐えきれなかったのでしょうか。2016年7月に嵐・二宮和也のマンションに通う姿を『女性セブン』(小学館)に撮られたフリーアナウンサーの伊藤綾子(以下、アヤコ)が、自身のブログで交際を匂わせる画像を多数アップしていたことが判明、二宮ファンを敵に回してしまいました。

 ジャニーズのタレントと女性芸能人の熱愛が話題になることは珍しくありませんが、自分も表に出る仕事をしていながら、ここまで露骨な“匂わせ”を行うのは非常に珍しく、つきあっていることを世間に知らせたいというアヤコの叫びが聞こえてくるようです。この匂わせを私は「アヤコ事変」と名付けています。

「アヤコ事変」の衝撃

 アヤコの出演番組にはファンからの苦情が殺到し、アヤコは降板に追い込まれます。テレビであまりアヤコを見ることもなくなりましたが、今年3月に「メディアの仕事から、いったん離れたい」という理由で、所属事務所を辞めていたことが判明します。“いったん”という言葉に、捲土重来(けんどじゅうらい)とでも言いましょうか、アヤコの本気度と負けず嫌いさを私は感じました。“このままでは終わらない、次にメディアの世界に返ってくるときは、二宮夫人よ”という気迫を感じたのです。

 4月に入ると、またもや『女性セブン』(小学館)が、二人の関係が続いていた証拠、2ショットを激写します。一般人になったアヤコは、二宮の身の回りの世話に専念しているようです。

 交際の事実を明らかにし、妻のようにふるまって既成事実を作る。外堀を埋めるという表現がありますが、外堀にコンクリートを流し込む勢いにも感じられます。

 事務所としては、ジャニーズの顔たる嵐のメンバーの結婚に、そう簡単にOKを出したくはないでしょうし、そもそも事務所が認めたこれまでのジャニーズの妻のパターンに、アヤコは若干足りていないところがあります。

ジャニ嫁の“パターン”とは

 ジャニーズの妻は、一般人、芸能人、両方います。

 近藤真彦、TOKIO・山口達也(のちに離婚)、国分太一の妻は一般人ですが、結婚前も後も表に出ることはなく、生活感を一切出しません。

 東山紀之(妻は木村佳乃)、木村拓哉(工藤静香)、井ノ原快彦(瀬戸朝香)は芸能人と結婚していますが、女優陣は主役を張れるクラスですし、工藤静香も80年代のアイドル四天王と呼ばれていました。つまり、一般人ならタレントのイメージを下げる行動をしない、芸能人妻であれば、華々しいキャリアで夫と並んでも遜色ないかが問われているのです。

 昨年末から今年にかけて、V6・岡田准一と宮崎あおい、森田剛と宮沢りえが立て続けに結婚を発表しました。宮崎も宮沢も離婚経験者です。一昔前なら、ジャニーズ事務所が手塩にかけたタレントとバツあり女性が結婚するとは考えにくかったものですが、今は相手女性に大河ドラマの主役級のキャリアがあれば、絶対にダメということはないという方向に進んでいるように感じます。前歴よりキャリアの時代なのです。

 この観点で考えると、アヤコは週刊誌などの「好きな女子アナ」企画で上位に入るか、アヤコ好きを公言していた明石家さんまと一緒に番組をやるなど、キャリアアップをするのが正攻法でした。今のアヤコは一般人のような殊勝さはなく、けれど、ジャニーズ事務所を納得させるキャリアはない、匂わせをして二宮ファンを怒らせるなど、すべてにおいて中途半端なのです。

 やはり、結婚は難しそうですが、方法はないわけではありません。

 こういう時は“味方”を作って、橋渡ししてもらえばいいのです。