船越は本当に「無理やり結婚させられてしまった」のか

 先月22日、船越をインターネット上の動画などで中傷したとして、警視庁北沢署がカズヨを名誉棄損の疑いで書類送検し、再び注目が集まりました。

 騒動の最中から現在に至るまで、「船越はどうしてカズヨと結婚してしまったのか」という意見をネットで見ました。人気俳優である船越が、わざわざバツイチ子持ちのカズヨと結婚してやったのに、ひどい目にあったというニュアンスが感じられますが、船越は本当に「無理やり、結婚させられてしまった」のでしょうか?

 幻冬舎社長、見城徹氏がMCを務める『徹の部屋』(AbemaTV)に出演した船越は、カズヨとの出会いを振り返って、初めて会った時に「きれいだと思った」と述べています。好きな女性のタイプは、今も「気が強い、しっかりしている方」。つまり、カズヨは船越の理想の女性だったと言えるわけです。

 カズヨがヤバくて、船越はまともというのが世間の論調ですが、私に言わせると、あれだけの経験をしてもなお、カズヨ的な女性を好きと発言する船越にも負けず劣らずなものを感じます。ヤバい妻の夫もまたヤバいのです。

 カズヨは日刊スポーツの取材に対し、今後はアメリカ進出し、通販ビジネスを展開したいと展望を語っています。日本で大ヒットしたカズヨプロデュースの圧力鍋を販売するのかもしれませんが、ぜひカズヨに出演してほしいアメリカのテレビ番組があります。それは『浮気調査団 チーターズ』。

 その名の通り、依頼者の恋人が浮気をしていないかを調査し、浮気現場に乗り込む過激なもの。激昂して、殴り合いになることもあるという、日本では考えられない番組です。カズヨは最初の夫の女性問題が原因で離婚をしていますが、浮気の証拠を探偵に頼らず自分で調べ上げ(夫が誰と海外に行ったかを調べるため、大使館に電話しまくって渡航者リストを手に入れようとしたそうです)、その結果を『新潮45』(新潮社)で公表しています。

 激しい気性を持つカズヨにとって、日本は狭すぎます。浮気の証拠を手にしたカズヨが「アンタ、騙したわね、嘘ついていたんじゃないの」と浮気者を追い詰める姿をぜひ見てみたいものです。


<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。他に、男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。