千葉県警松戸署で公開された光澤容疑者宅から押収された上履き(千葉県警提供)

 一体全体、犯行動機は何なのか? 何が犯人を犯行へと突き動かしているのか? シャーロック・ホームズでも金田一耕助でも首をかしげたくなる“春の珍事件”が同時期に2件、発覚した。

家の中に300足以上の上履き

 3月15日、幼稚園・保育園・小学校に侵入したとして建造物侵入及び窃盗の疑いで千葉県警松戸署に逮捕されたのは、同県市川市の無職・光澤昇聴容疑者(38)だ。

 金目のものに手をつけることはなく、ただひたすら盗んだのは、子どもたちがはいているあの「上履き」である。

 千葉県警の捜査関係者はこう話す。

「昨年12月17日から21日にかけ、鹿児島、山口、静岡の各県内の小学校に侵入し、被害品を窃取した。鹿児島の小学校の被害は上履き13足、山口の小学校の被害は8足、静岡の小学校の被害は8足でした」

 光澤容疑者が同容疑で逮捕されるのは、実は今回が4回目。最初の逮捕は今年1月7日で、千葉県松戸市の幼稚園から上履き6足を盗んだとして逮捕された。

 家宅捜索をした捜査員を驚かせたのは、家の中に保管されていた300足以上の大量の「上履き」だった。

「昨年11月2日の時点で、警察は事件のことは認知していました。まず昨年10月末、松戸市の幼稚園から被害届が提出され、防犯カメラの映像などを手がかりに捜査を続けていました。すると市川市でも同様の事件が発生しており、捜査線上に容疑者が浮上しました。

 押収された上履きには名前が書いてあり、押収品と被害者が結びついたものは逮捕につながりました。すると鹿児島県などからも被害届が出てきたので、他県での犯行も発覚しました」(前出・捜査関係者)

 2回目の逮捕は1月25日、市川市内の幼稚園と東京都内の幼稚園で上履き各3足ずつを盗んだ疑い。

 3回目の逮捕は2月14日、鹿児島県・山口県・大阪府・静岡県の小学校・幼稚園・保育園などで計63足を盗んだ疑い。