AKB総選挙より歴史が古い
サンリオキャラクター大賞

アイドルがキャラのかぶりものをしている感!!(写真はサンリオピューロランドのダンサー)/著者撮影
すべての写真を見る

 “アイドル総選挙”と聞くと、誰もがAKB48選抜総選挙を思い浮かべるのではないだろうか。

 ところが、ファンによる人気投票の歴史は、今年で34回を数える『サンリオキャラクター大賞』のほうがはるかに古い(AKB総選挙は2018年で10回)。

 ちなみに『サンリオキャラクター大賞』第1回のグランプリはザシキブタ。昨年、第33回の覇者はシナモロールで、第34回の結果は6月4日に発表される。このように、ユーザーがキャラを愛して応援する文化、その土壌がサンリオにはあった。

 人気キャラのキティちゃん自身もヲタ活を楽しみ、逆にジャニーズら“生身のアイドル”がキャラクターに寄ってくる。そして、「可愛いは可愛いを呼ぶ! 可愛いものはもっと可愛くしてあげたい理論」により、“可愛いヲタ活グッズ”は爆誕した。

ヲタによるヲタのための商品開発

座席情報から服装、同行者まで、ヲタ活の記録を書き込めるノートとシール/著者撮影

 今回、同グッズの開発を手がけた商品企画担当者2名に話を聞いてみた。

 いずれも現場に積極的に足を運ぶヲタで、「かねてからアイドルファンとサンリオキャラの親和性を感じていた」とのこと。「会場でサンリオグッズを持っている方をよく見かけたり、SNSのアイコンやスタンプにサンリオキャラクターを使っているのを見て、“各々(おのおの)の推しとサンリオキャラが合わさったら、可愛すぎるものができるのでは!?”という、ゆるぎない気持ちで開発に臨んだ」そうである。

 ただ、“ヲタ活グッズ”としては後発のため、とにかく「キャラと推しがコラボできるようなデザインにし、デザイン性だけでなく実用性にもこだわった」という。

 これには、「ヲタは日々、使い勝手のいいグッズを探したり自作したりしているので、実用性の伴わないグッズは受け入れられないと思った」という判断があったとのこと。

 デザイン面も、“グッズにキャラの絵が描いてある”という単純な図式でなく、“キャラ自身がヲタ活している”という、今までにないシチュエーションを取り入れた。これにより、キャラクターも私たちの“ヲタ友”となったのである。

 開発者の2人は、以前から一緒に遠征したり、コンサートDVDを見る仲だったことから、“会場”でも相談したり、企画を練ったりしていたという。

 今やヲタ活は女性たちの暮らしにすっかり溶け込んだ。“可愛い”の名のもと、アイドルとキャラの境界線はますます曖昧(あいまい)になり、「もっと可愛く!」は、「もっともっと可愛く!」に進化していくのではないだろうか。

 可愛いの倍々ゲームは幸せを呼ぶ。令和のヲタ界は、どこまで可愛くなってしまうのか楽しみである。


<プロフィール>
みきーる/ジャニヲタ・エバンジェリスト。ライター・編集者。
グループを問わずジャニーズアイドルを応援する事務所担。応援歴は25年超、3日に1度は現場参戦。著書に、『ジャニヲタあるある』(青春出版社)、『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)など。
◆Twitter @mikiru

◆オフィシャルブログ 『ジャニヲタ刑事!』