政府は2025年までにキャッシュレス比率を倍増して全体の4割にすることを目標としているとか。テレビを見ていても、「なんとかペイ」という今まで聞きなれないワードがたびたび出てきます。いつの間にか取り残されないために、キャッシュレスを便利に、そしてお得に使いこなす基礎知識を紹介します。

消費落ち込み対策は
キャッシュレス事業で

 最近、よく耳にする「キャッシュレス」という言葉。キャッシュレスとひと口にいっても何を指すのか、なぜ、今、キャッシュレス推しなのか、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

「キャッシュレス決済というのは文字どおり、現金を使わずに買い物をするなどの決済を行うことで、その仕組みをまとめてキャッシュレス決済といいます。今、キャッシュレスが推進されている理由のひとつが、現金を持ち歩く治安上の問題や、ATMの維持コストの高さ。海外ではすでにキャッシュレスが主流です。2020年のオリンピックを見据え、国も10月の消費増税を機に、2~5%のポイント還元事業を目玉にキャッシュレス決済を進めようとしています」(山口さん)

 テレビなどで目にする機会が多くなった「〇〇ペイ」もそのひとつ。お得そうだけど、よくわからなくて様子見という人も多いようです。

「今、目にする〇〇ペイの多くは、スマホ決済サービス。Suicaなどのようにかざして“シャリ~ン”と支払うか、QRコードを読み取って支払います。

 支払い方法は電子マネーをチャージしておく前払い、デビットカードなどをひもづけておく即時払い、クレジットカードをひもづけておく後払いから選び、あらかじめ登録。

 キャッシュレスはまだまだお得なキャンペーンが続きそうなので、内容をチェックしてみて、使いやすいものがあれば、ぜひ登録してみてください」(山口さん)

 

キャッシュレス決済の選び方

 スマホ決済アプリなどの新しいキャッシュレス決済は何を基準に選べばよいのでしょうか。

まずは自分が使いたいところで使えるかです。実店舗ではまだ使える店が少ないので、自分が利用する店舗で使えるかどうかが大きなポイント。

 また、キャンペーン情報もチェックしてみましょう。キャンペーンはひと月ごとなど細かく変わるので、ネットで確認してみましょう。例えばOrigami Payでは大手家電量販店での初めての利用で10%割引(最大3000円)キャンペーンを行っていました(6月25日終了)。このような高額割引や還元のキャンペーンを利用するなら、そのためだけに登録しても損はありません」(山口さん)

 

 携帯会社もキャッシュレス決済サービスを始めており、キャリア利用者は還元率が高くなります。ほかにもメルカリ利用者なら貯めたポイントを実店舗で使えるメルペイも便利。還元率もそれぞれのサービスにより異なるので、注目してみるとよいでしょう。