明日、誰かに話したくなる(秘)ネタ

アニメ放送1000回記念イベント用イラスト 2012年 (c)さくらプロダクション
アニメ放送1000回記念イベント用イラスト 2012年 (c)さくらプロダクション
【写真】企画展でしか買えない激かわグッズや“おかっぱ”髪のまるちゃんなど

◆前髪のギザギザの秘密

「まる子の前髪は(ギザギザの数が)7つありますが、最初のまる子は5つなんです。原作も初期のころは少なく、それが増えていったので、アニメも原作に近づけるために途中から増やしました」

◆実在するキャラは、たまちゃんと、はまじと……

「その2人以外に、サッカー少年のケンタくんが出てきますが、彼は元Jリーガーで現監督の長谷川健太さんです。あと“ひらば”。平岡秀章さんといって、彼はさくら先生の実際の同級生であり、今はアニメのまる子のシナリオライターさんをやっているんですよ」

◆どんどん小さくなってる!?

「昔に比べて、まる子は縮んでいるんです。今、アニメでは2.5頭身くらいで、原作は2頭身ほど。まる子は頭が大きなキャラクターですし、小さいとやっぱり可愛いんですよ。でも、アニメだと生活芝居が必要ですから、そこまで縮められなくて。正直、現状でもちょっと厳しい(笑)。実は帽子をかぶるときに腕を少し伸ばしたりしています」

◆監督がいちばん好きなキャラ、作品は?

「監督になる前は、たまちゃんと山田くんが好きだったんですが、今は封印しています。監督なので、全員平等でないといけないので(笑)。好きなエピソードはいくつかあるんですが、『まるちゃん 南の島へ行く』の回ですね。いつもは清水の狭いエリアで暮らしているまる子が、こともあろうにひとりで南の島へ行き、ちょっとした冒険に出る。前編後編でスペシャルな回だったので、思い入れもあって好きですね」

監督が特にお気に入りという回。これはのちに、2012年にリメークされて放送された。 「まるちゃん南の島へ行く」の巻(後編)セル画 1990年 (c)さくらプロダクション/日本アニメーション
監督が特にお気に入りという回。これはのちに、2012年にリメークされて放送された。 「まるちゃん南の島へ行く」の巻(後編)セル画 1990年 (c)さくらプロダクション/日本アニメーション

◆悪意は存在しない

「まる子の世界には悪がありません。悪人がいないんです。泥棒が出てくることはありますが、“隣町で泥棒が出た”とかその程度。まる子のワールドには入ってこない。この作品には“悪意”が存在しないんです」

『アニメ化30周年記念企画 ちびまる子ちゃん展』
8月8日(木)~8月26日(月)※会期中は無休
松屋銀座8階イベントスクエアにて(中央区銀座3-6-1)
入場料/一般1,000円(700円)、高校生700円(500円)
小中学生500円(400円)※( )は前売料金