特設した観覧席付近には多くの人が集まっていた 撮影/奥村シンゴ
特設した観覧席付近には多くの人が集まっていた 撮影/奥村シンゴ
【写真】メインパーソナリティーの嵐のオフショットなど

募金するだけで4時間以上

 両国国技館周辺には放送前日から嵐ファンを中心に数千人のファンが集まっていたように見えた。

「予想以上に多くの方が募金に来ていただきました。会場内に設置した募金場所に来るだけで4時間以上お待ちいただく方もいらっしゃいました。あまりにも待ち時間が長くなってしまうので、予定を早めて25日(日)17時ごろに募金を締め切りました(締め切り以降は、会場外のテントで募金を受け付け)。たくさんの方に来ていただき、本当にありがたいと思っています」

 というのは『24時間テレビ』のスタッフ談。

 終了後、両国国技館からJR両国駅まで普段なら徒歩1分程度だが、この日は観客で大混雑し、1時間以上もかかった。おそらく、会場内で募金できるということで、ひと目でいいから「嵐が見たい」、「浅田真央ちゃんを見たい」、「水トちゃんを見たい」などといったファンが多数だったとは思うが、どんな動機であれチャリティーに対する興味や関心が増え、募金額の増額につながったのだろう。

『公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会』によれば、『24時間テレビ』の募金は東日本大震災等災害復興費用、介護や障がい者施設などにリフト付きバス・訪問入浴車・電動車イス等福祉車両が贈呈、スポーツ用義足・バスケットボール用車椅子等障害者スポーツ支援などに使われるという。私事ながら、祖母の在宅介護を6年間経験し、『24時間テレビ』の募金からデイサービスに贈呈された電動車イスに使わせてもらったひとりとして、うれしい限りであった。

 日本テレビでも、『24時間テレビ』当日のグッズの売れ行きを視察していたが、売り切れが続出し、嵐の大野智がペン画でデザインした『24hTV42チャリTシャツ』のミントL・LL、水色全サイズ、フェイスタオル、ミラーが「売り切れのため再入荷の予定はない」と案内していた。

 購買層は、嵐ファンが中心であったようにみえたが、孫とおばあちゃんのような家族連れや若いカップルもいた。

 グッズ販売店に話を聞くと「今年の売れ行きは好調ですね。午前中にお店にあった商品が午後には売り切れですからね。おかげさまですごい反響をいただいております」と満足げな表情であった。

売り切れ続出のチャリティグッズ 撮影/奥村シンゴ
売り切れ続出のチャリティグッズ 撮影/奥村シンゴ