神山容疑者の父親に取材

 自宅を訪ねてみると、70代と思われる父親が玄関の扉を少し開け、取材に答えた。

「今……お話しすることはできません。妻が倒れてしまって……。息子が起こした事件が相当ショックだったので、精神的におかしくなっています。自宅で療養しています」

 神山容疑者の結婚願望については、

「……あったと思いますよ」

 と父親は小声でぼそぼそと応対。そう言い終わると、扉を閉め、カギをかけた。

 前出の知人男性が「障害者の施設でボランティアをしたこととかはまったくない。興味があると聞いたことがない」と証言するように、結婚願望をこじらせる神山容疑者は、性のはけ口として知的障害者をターゲットにしたのか。

恋愛感情があった、同意があった、と言う加害者は多いですが、そうは思えません。恋愛感情があれば相手を尊重します。性暴力は相手を尊重しない。性的に相手を支配し欲求を満たしているんです

 と前出・中野氏は憤る。

 さらに被害者に障害があることが想定されていない司法制度の現状も問題視する。

今回は事件が明らかになりましたが、障害によっては被害を認識することが難しい場合がある。特に知的障害や精神障害、発達障害がある人の場合、(被害を訴えても)信じてもらえない、と諦めることもあります。裁判でも、被害者の証言の信憑性に疑問が呈され、加害者が無罪になるケースが少なくありません

 不足するのは法整備だけではない。前出・中野氏。

「性暴力を受けた障害者が相談できる窓口がほとんどないのも問題です。相談ができなければ被害の回復や被害者の支援もできませんからね」

 それらをひとつひとつ整えるのも社会全体の課題だ。

神山容疑者のSNS。実生活では秘めていた欲求を吐き出せるのがネットの世界だったのかもしれない。
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