もっと息子を産めばよかった(笑)

 嫁姑関係はギクシャクしがちなものだが、なぜ、このふたりはここまで良好なのか─。

「関心を持ちすぎないことが秘訣かもしれないわね。私は私、嫁は嫁だから、いい意味でどうだっていいのよ~」

 嫁いでくれた嫁には、感謝しかないという。

「だって、息子の面倒を見てくれて、ご飯作ってくれるなんて、最高じゃな~い。私にとって、嫁は娘みたいなもの。学費も食費も払わずに、タダで完成した娘がわが家に来てくれたって感じね」

 平野とテレビ出演をするのは次男の妻・和田明日香。2人の嫁にレミ流の褒め言葉が。

「2人とも背もデカいし目もデカいし態度もデカいし。とにかく立派。こんなにいい娘がウチに来るなら、もっと息子を産めばよかったわ(笑)」

 平野のスタッフから“似ている”と言われる姑と嫁たち。

「樹里ちゃんがあたしの家に来て、“ちゃんと掃除しなきゃダメですよ”“冷蔵庫は少し整理したほうがいいですよ”なんて言うけど、裏がないから嫌な気持ちにならないのよ~。それで、断捨離を始めたくらいだし」

 2人の嫁が作る料理も平野の味と似ているとか。

「あたしが作ったのかって味なのよね~。家族が食べ物でつながっている感じがする。長男の家を訪ねると、樹里ちゃんが“レミさん、お酒飲んでてね”と言ってくれて、手際よく料理を作ってくれるわ」

 食の絆を生むきっかけを作ったのは、平野が母親から引き継いだ秘伝のタレだった。

「あたしの万能『レミだれ』を嫁に作って渡してたのよ。すごくおいしいと言ってくれて味のベースになっているのかも。商品化されたから、あたしが作る手間がなくなってラクチンよ(笑)」

 嫁姑は天真爛漫な性格だけでなく、料理の味までソックリ。『朝顔』のセリフ合わせも息ピッタリだったはず。