さらに、被害が拡大したことについて別の男性住民は、

「飲食店前で男が複数の自転車からスポスポとサドルを引っこ抜いていく場面を友人が目撃していた。あまりに堂々としていて“違法駐輪とかに関係する業者さんかな”と不審に思わなかったらしい」

 と、盲点になった可能性があるとの見方を示した。

 雑色駅前では看板などで「違法駐輪禁止」を呼びかける取り組みが進んでいるところだった。

 容疑者宅は、同駅から徒歩約15分の築30年以上の2階建てアパート。住人などによると、間取りは1Kで家賃は月約6万円。入居者はほぼひとり暮らしという。

「羽鳥容疑者は今年4~5月ごろ引っ越してきたばかり。いまどき珍しく個別に挨拶に来られて、老舗和菓子店のおまんじゅうか何かをいただいた。丁寧に『御挨拶 羽鳥秋夫』と、熨斗紙までかけて印象はよかったんですが……」

 と住人のひとり。

羽鳥容疑者が引っ越し挨拶で、アパート住民に配った菓子にかけられていたのし紙。律儀な一面も
羽鳥容疑者が引っ越し挨拶で、アパート住民に配った菓子にかけられていたのし紙。律儀な一面も
【写真】容疑者が引っ越しの際に近所に配ったお菓子の熨斗紙

 アパートの大家も「家賃の滞納や遅延もなく、きちんとした人だと思っていた」と事件に驚いていた。

「収集癖のある人かな」

 地元関係者などによると、羽鳥容疑者は少なくともここ4~5年は大田区や神奈川・川崎市の飲食店でアルバイトを転々。「仕事のできないバイト料理人」(同関係者)と悪評が立っていたという。1度は都内の城東地区に転居し、今春、「通勤に時間がかかるので」と舞い戻ってきたようだ。

 地元商店街の居酒屋店主は、

「羽鳥容疑者はほかの居酒屋やスナックにも顔を出しているようだが、上から目線で偉そうなことを言う態度の悪い客だった」と振り返る。

 酒をちびちびあおりながら女性スタッフに対し、

「オレはファミレスで月35万円稼いでいるから金はあるんだ」

「オレは本当はモテるんだ。真剣になったら、あんただって落とせるよ」

 などと豪語したという。