モノハラ=お金とスペースの侵略

 他人や家族の「モノ」のせいでイライラ・モヤモヤしてしまうことはありませんか?

「モノがあることで自分の“スペース”と“お金”が侵されていると感じさせられることが原因。相手にとっては大切なモノでも、自分には不要だったり、そこにあることがジャマだったりすると、不快・迷惑=ハラスメント、つまりモノハラと受け取れてしまうのです」

 そう解説してくれるのは住生活アドバイザーで収納のプロ、すはらひろこさん。

「モノハラの影響は不快なだけではありません。仕事や勉強などの作業中に余分なものが視界入ると空間認知力の乱れを引き起こし、脳へ悪影響を及ぼします」(すはらさん)

 やるべきことに集中できないのは、もしかしたら誰かの置いたモノの影響を受けている可能性も!

「モノに対するとらえ方は人によって異なるため、モノハラ加害者であってもほとんどの人はその実感を持っていないのが問題なんです」(すはらさん)

 被害者だと思っていた自分が実は加害者でもあった……なんて場合も少なくありません。まずはよくあるモノハラ問題の事例をチェックして、わが身を振り返ってみて。