お互いのモノへの感じ方を共有する

 どちらかが我慢するだけでは解決しないモノハラ問題。片づけを催促する前に、まずはお互いのモノへの感じ方の違いを理解しあうのが、問題解決への第一歩に。

モノがあることでイライラさせられると、その所有者が全面的に間違っている!と考えがち。でも、本来モノをどこに置くか、どれだけ手に入れるかに正解はありません。相手を否定する前に、まずは自分の希望通りにすることで本当にその不快が解消されるのか、冷静に考えてみましょう」(すはらさん)

 もしかしたら、そのイライラは相手のモノハラが原因ではない可能性も。

「他人との共同生活ではさまざまなことですれ違いやいざこざが生じるのは当然のこと。他人の行動や感情で自分の心をすり減らさないためにオススメなのが、共有スペースの中にお互いの聖域を作るという方法。気持ちに余裕が生まれ、相手のテリトリーや考えを尊重できるようになれるはず」(すはらさん)

 長く続いたモノハラ問題を短期間で解消させようとしても、困難なだけでメリットなし。コミュニケーションをとりながら、お互いにとってプラスになる共通のゴールを目指し、ジワジワ改善させていくつもりで取り組みましょう。

解決のヒント
・否定から入らない
・イライラの原因を突き止める
・各自の聖域を作る
・共通の目標を作る
・短期決戦を目指さない
・自分を大切にする

「モノハラ」タイプ別解決法

1.「捨てない」の解決法
片づけを催促する前にモノの量を体感させる

「モノをため込みがちなタイプの場合、そのモノの量や質に自分自身の価値を投影してしまっていることがよくあります」(すはらさん)

 いきなりモノを捨てるように促してしまうと、相手は不安や怒りを感じてしまう場合が。

本人の前で広げ、モノの量を把握してもらう
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「まずは相手の捨てられない気持ちに共感することが第一。そして、片づけたいモノを広げるなどして、全体量を把握してもらいましょう」(すはらさん)

 “これらをより使いやすいように整理しよう”という前提で話を進めれば、いるものといらないものを冷静に判断してくれるはず。

2.「収集癖」の解決法
コレクションは「人格」。否定せずルールを決めて

大事なモノだからこそ美しく

「収集癖タイプにとって、コレクショングッズはまさに自分の魂そのもの。雑に扱われれば人格を否定されているも同然に感じてしまいます」(すはらさん)

 集めているモノそのものを否定することは厳禁と心得ておいて。もちろん、自慢のグッズで共有のスペースを無尽蔵に侵略することを受け入れる必要はなし。全部は飾れないことを理解してもらい、展示スペースはここ、保管場所はここまでと、事前に決めておきましょう。

「そのときも邪魔に扱うのではなく、大切なモノだからこそきれいに扱おうという認識で話し合いを進めることが大切です」(すはらさん)