3.「買いすぎ」の解決法
買う行為は責めず冷静に現状を提示

似たようなものばかり買う人には未使用品の総額を伝えてみては
似たようなものばかり買う人には未使用品の総額を伝えてみては
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「買いすぎてしまうタイプの場合、買う行為を非難しても解決にはつながりません。相手が機嫌よくリラックスしているタイミングを見計らい、「使っていないものがこれだけたまっているね」「いくら分がムダになってしまったよ」と、現状を具体的に提示してあげるのが効果的」(すはらさん)

 ムダに気づけば、次第に買い物量が落ち着いてくるはずです。またこのタイプは何かしら買い物に依存したい理由がある可能性も。相手が置かれている状況や気持ちに目を向けてみると、解決の糸口が見つかるかもしれません。

4.「勝手に場所占拠」の解決法
お互いの希望をうまくすり合わせて

お互いのだ妥協ラインというポイントを探す努力を
お互いのだ妥協ラインというポイントを探す努力を

「相手がモノの置き場所をマイルールで決めてしまうタイプの場合、そのルールを全面変更させるのはかなり困難かもしれません。でも、逆にあなたの希望どおりの場所に置き場所を変えさせるのは、相手にあなたのルールを強要することでもあるのです」(すはらさん)

 使いやすさや快適さはあくまでも主観にすぎないという認識を共有すること。そのためにはコミュニケーションが不可欠です。全面降伏を求めずに、ここがお互いの妥協ラインというポイントを探しだすべく、納得するまで話し合いましょう。

モノハラ被害者は加害者でもある!?

 言われ放題のモノハラ加害者たちに、われこそは被害者だと主張する相手に向けて言いたいことがあるかと聞いてみたところ、「片づけろ片づけろと言うけれど、冷蔵庫の中の賞味期限ぎれの食品は、片付けなくていいいの? 怖くて開けられません」

「洗面所を占領している化粧品も、ある意味コレクションですよね」……などなど、耳が痛いご意見が続々。モノハラは、誰もが加害者になりえる問題なんですね。

使わないけど手放せないモノの新しい活用方法「レンタルアプリ」で賢くお片づけ
 
家にある邪魔なモノでも、どうしても、わけあって捨てられない場合ってありませんか? そんな捨てられないモノ対策としていま、注目されているのが、売る・捨てるのではなく「貸す」という選択肢。
 昨年10月に開始されたスマホアプリサービス「貸し借りアプリAlice.style」は、アプリ上で簡単に出品・レンタルが可能なサービス。出品する側は、部屋の片づけ&小遣い稼ぎになり、借りる側は試してみたい家電や美容器具を気軽にレンタルできると大好評。売るわけではないので、出品後に再度必要になれば手元に戻すことも可能。どうしても捨てられない悩みを解決する、新しい選択肢です。

監修/すはらひろこ 株式会社アビタ クエスト代表・住生活アドバイザー。テレビ東京『テレビチャンピオン』の「お部屋リフォーム王」で収納女王に選ばれ「収納のスペシャリスト」として注目され、テレビや雑誌で活躍。『5分間「整理・収納」BOOK』(三笠書房)など著書・監修多数