自分の賞味期限は把握すべし

A「なるほど。いとうまい子は、46歳のときに早稲田大学の人間科学部(通信教育課程)に入学し、現在も同大学大学院人間学科研究科博士課程で学び続けている。つい先日も、『2019国際ロボット展』で開発に携わった介護予防ロボット『ロコピョン』を披露しているくらい」

B芸能人をやりながら博士号を取得するかもしれないんだから、間違いなく才能と努力、どちらも持っているということ。裏を返せば、そういう人が芸能人としても長続きするってわけだ」

C「セカンドキャリアを築ける人は、才能もあって、努力も惜しんでいないってことですね」

A「面白いところでは、サッカー元日本代表の高原直泰。九州リーグ(5部相当)の沖縄SVの代表取締役と監督、選手を兼任しているのですが、それに加えて沖縄産コーヒーの栽培にも挑戦している」

B「スシボンバーからコーヒーボンバーに!? というか、ひとりで何足のわらじをはいているんだ(笑)」

C「コーヒーといえば、俳優として活躍をしていた坂口憲二は、現在、コーヒーの焙煎士になっています。本人に直撃したところ、“芸能界は引退している”と。千葉に立派な焙煎所があって、'19年には赤坂にテイクアウト専門のコーヒーショップをオープンしたみたいです」

B「本人がお店に立つこともあるの?」

C「立つ日もあるみたいです。“もう芸能界を引退したんだから取材に来るな”って突き放すわりには、コーヒーのムック本に登場して特集されている……どっちなんだよ!(笑)」

B「芸能人って1度有名になると名前が立つから、それを利用してセカンドキャリアを築こうとする人たちも多いからな」

A保阪尚希は自身がプロデュースする通販ブランド『保阪流』で、年商10億円以上を稼ぐ実業家としての顔も持ち合わせている。芸能人という看板を上手に利用した成功例ですよね」

B「羽賀研二のように悪い方向に行ってしまう芸能人もいるけど(苦笑)」

C「顔がよくて、口がうまければ、それなりに結果を残せるから怖いですよね」

A「でも、いまはそういった前時代的なセカンドキャリア以外にもたくさん方法がある」

B「うんうん。昔だったら、知名度と口のうまさを活かして怪しいグレーな仕事をするか……など選択肢が限られていた。ところが、今は好きなことを追求したほうが吉と出るケースが増えてきた

Aキー局のテレビ番組だけで、芸能人の幸福度を測る時代ではなくなってきたということでしょうね。好きなことを自分で発信できる時代だから、芸能にしがみつくのではなく、興味があることをやってみたほうが、思わぬキャリアアップにつながる可能性が高い」

B「だからこそ、いつ自分の賞味期限が切れるのというシビアな視点が必要だと思うな。特に、東京で活躍している人は、東京の芸能界が飽和状態だから」

C「なんだか話を聞いていると他人事とは思えない(苦笑)。 われわれもそうかもしれない……」

A「そういう意味では、憧れのセカンドキャリアを歩んでいる芸能人が登場してくるのかも。第2の人生を豊かに歩んでいる芸能人が増えることを期待したいですね」