妻子の存在を隠したり、不倫相手をかばう素ぶりはなかった

 2つ目のポイントは「妻子の存在を隠したか」です。夫は理恵さんと長男の写真をスマホの待ち受けに設定していました。もし、夫が不倫相手と会うときに待ち受け画面を変更したり、結婚指輪をはずしたり、自分には妻子がいることを隠したり……不倫の隠蔽を繰り返していたら、理恵さんをないがしろにしている証拠です。しかし、夫は「そんなことをするわけがないだろ!」と否定したそうです。

 3つ目のポイントは「不倫相手をかばうか」です。「妻の存在」に尻込みする不倫相手に対して、夫が「何かあっても俺が守るから」と約束したり、「奥さんと私、どっちが大事?」と聞かれたとき、「お前だよ」と口説いていたら理恵さんのショックは大きいでしょう。しかし、夫は「どっちのほうが大事かって? 順序がつけられないよ」と見栄を張らなかった模様。

 4つ目のポイントは「不倫相手に離婚すると言っていたか」です。もちろん、理恵さん夫婦の間で離婚の話が出たことは一度もありません。それなのに夫は「今、話をしているところ。そろそろ離婚できそうだよ」とウソを並べていたら、不倫相手の存在は妻を上回るので、理恵さんは怒り心頭だったでしょう。しかし、「妻と離婚するつもりはないよ。それでもいいならついてきてよ」と毅然(きぜん)とした態度をとったとのこと。

 つまり、不倫相手は夫が既婚だと知りながら誘いに応じ、慰謝料を請求される危険があるのに身体を許し、略奪できる見込みがないのに関係を続けたのです。そんなかわいそうな彼女に対する理恵さんの感情は、怒りから憐(あわ)れみに変わっていったそうです。本来、理恵さんは不倫相手に慰謝料を請求することができる立場ですが、請求する気もうせてしまったそう。

修羅場の“乗り越え方”を知っているかも重要

 5つ目のポイントは「不倫相手にプレゼントを渡したか」です。もし、夫が仕事で活躍せず、家庭で孤立し、不倫相手以外に自分の居場所がないのなら、高価なプレゼントをあげたり、高級ホテルのスイートルームを予約したりして、金にモノを言わせ、不倫相手をつなぎとめたでしょう。夫婦の貯金が不倫のデート代に流用されたら、理恵さんも頭にくるはずです。

 しかし、夫は病院の外科で活躍しており、理恵さんは第二子懐妊中で家庭内も充実しています。公私ともに順調なのに不倫相手にすがりつく必要はありません。実際のところ、外科医である夫は院内で憧れの的なので、不倫相手に振られても、また別の女性を口説けばいいので、夫の心には余裕があるのです。そのため、不倫相手にプレゼントを渡しておらず、むしろ彼女からもらう一方。件(くだん)の学会で2人が利用したのは病院が用意したシティホテルなので、理恵さんはそれほど腹が立たなかったようです。

 6つ目のポイントは「修羅場の切り抜け方を知っているか」です。もし夫の周りに不倫離婚の経験者がいなければ、夫婦の修羅場をどのように乗り切っていいのかわからなかったでしょう。しかし、医療関係者(医師、看護師、MRなど)の不倫率や離婚率は高いとも言われているので、夫は同僚などからアドバイスを授かっていたのではないでしょうか。