昨年、伸びた髪について聞いたとき「そんな気分だから」と話していたが、実は、今作のために1年かけて伸ばした。衣装やメイクにもこだわり、SUPERNOVAのメンバーからは「新鮮」と言われたそう。

「ユナクとグァンスとゴニルはそう言ってくれました。ジヒョクは、まだ聴いてくれていないんじゃないかな? 今度、感想を聞いておきます。『男の花道〜OTOKOBANA』の歌詞にある“かかってこいや!”という部分が特に好き。僕、韓国の年齢で35歳になりました。でも、まだぜんぜん若いですよね(笑)。いや、もうそんなに若くない。

 最近は自分に対しての自信というものがちょっとなくなってきているんです。だから、“かかってこいや”と気合を入れたい気持ちがあります。それは、これからも花道を歩いていきたいから。このアルバムが失敗したら、最後かもしれませんけど(笑)

 20代のころにあった変な自信やプライドがなくなってきたことで、正直な人間になってきたと語る。そんな人間としての魅力が増しているいまだからこそ、彼が歌うカバー曲から深みと輝きを感じることができる。

「『最後の雨』とか『三日月』、『ハナミズキ』は、とても有名な曲で前から知っていました。今回の制作で初めて『やっぱ好きやねん』を聴いて、“絶対にやりたい!”と思ったんです。大阪弁で歌うということが新鮮でしたし、それが楽しかった。amazarashiさんの『ひろ』は大好きな曲。この曲がいちばん難しくてレコーディングに時間がかかりました」

 渾身のアルバムを引っさげてのソロライブツアーも決定している。

初のソロライブ。ひとりですべてをこなさないといけない不安はあります。それに、今回はダンサーさんがいない、バンドのみの編成。歌で勝負します! だから、体力づくりのためにご飯をたくさん食べて、大好きなお酒もセーブしているんです。いつもが100%なら10%くらいの量しか飲んでないんですよ(笑)」

■大切にしている瞑想の時間

「朝起きて、すぐに瞑想をします。長いときは1時間くらい、忙しいときは15分くらい。半身浴をしながら瞑想するときもあって、その時間がとても大事。すごくリセットできます。クラシックとか、ピアノの音楽を流していることが多いですね。偶然、本で読んだことがきっかけで去年からやるようになりました。オススメです!」

■長い休みがもらえたら

瞑想のおかげか、これまであまり興味のなかった新しい世界を見てみたいという気持ちが芽生えてきました。日本なら、北海道にはあまり行ったことがないので、札幌でおいしいものを食べてゆっくりしたいです。あと、富士山にも登りたい。これは、今年の目標。苦しい思いをしながら、人生について考えたいんですよ(笑)。マネージャーさんに一緒に行こうって声をかけると、みんな“いいです”って反応で。それが、ちょっと悲しいです……」

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