「母だけはどんな自分でも肯定してくれる」

 “だから母さん 生きていてください 永遠(とこしえ)に”。『母』にはそんな歌詞が出てくるが、きよしくんの母親の感想は“よか歌やね”のひと言だったという。

母はあんまり表現豊かなほうじゃないから(笑)。派手でも、出たがりでもないんですよね。性格? 似てますよ。年を重ねるほど、顔も似てきますね。

 父はどちらかというと型にはめたいタイプで、“男は台所に立つな!!”的世代の人だけど、母は“楽しくやってるのがいちばんよ”というタイプですね」

 ゆえに、小さいころからのびのびやらせてもらえたと振り返る。

「改めて、去年いろいろと挑戦した中で、母は“ありのままですごい素敵よ”と喜んでくれています。

 仕事柄、全員に好かれるのは難しいこと。何をやっても、喜びと批判の声があがります。それはしかたのないことです。でも母だけは、どんなときも、どんな自分でも肯定してくれる。絶対的味方でいてくれることが、自分自身にものすごい力をくれます」

 批判を恐れず、次のステップに進もうと思えるのは、わかってほしい人がわかってくれているから――。

「20年間歩んできたことへの信頼や実績。氷川きよしの歴史を知っている方も多いと思います。過去を大切にしながら、21年目はゼロからのスタートで。

 誰しも、もう過去の自分には戻れないわけですから。今をどう生きて、未来をどうしていくか。自分の中でしっかりとした確信を持って生きていきたいと思っています」