いまだに更新され続ける“元カレ・小峠”

 杏里といえば'14年に交際が報じられ、間もなく破局したバイきんぐ・小峠英二の名前があげられがちだ。しかし、もう5年以上も前の話にもかかわらず、いまだに「ふたりが付き合っていた」イメージは忘れ去られないでいる。同年にはロッチのコカドケンタロウと岸明日香の熱愛もスクープされたのだが、遠い記憶の彼方といったところだろう。

拡散された坂口杏里の薬物疑惑動画
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 その違いは何か。それは杏里本人が“ネタを何度もコスり続けてきた”から(テレビや雑誌といったメディアの要求も大いにあるけれど)にほかならない。

 昨年、雑誌『SPA!』('19年12月10日号)でYouTuberデビューについて語ったインタビューでも、記者から「小峠との交際が報じられたこともあった」と話を振られると、

《もともと私のほうがファンだったんですが、スポーツ新聞とかには「美女と野獣カップル」みたいに書かれて……。ただ、別れてからのほうが「お兄ちゃん」というか、「年上の友達」というか、いい相談相手になってもらっていました》

 と、数年前の記憶を掘り起こしつつ、さらにネタをアップデートしてみせる。まさに人生コンテンツ化の極み。そして、そのようにして情報が更新され続けるせいか、小峠もテリー伊藤との雑誌対談で“元カノについて”質問を受けていた。なんとこれは今年に入ってからの話。いつまで聞かれ続けるねん。その一部を抜粋したい。

テリー「あの時はどうして(杏里と)別れちゃったの」 小峠「つきあった期間は半年ぐらいなんですが、後半はほぼ会ってなかったんですよ」 テリー「それは何か理由があったの」 小峠「何でしょうね、会うタイミングをつかめなかったというか……決定的な理由はないんですよ。でも、後半は気持ちが冷めていたんだと思います」》(『アサヒ芸能』'20年1月16日号)

 交際期間はたったの数か月で「決定的な理由」があるわけでもなく、なんとなく別れたにもかかわらず、令和の時代になっても繰り返される杏里と小峠の元カレ・カノ話──。

 今回スクープされてしまった千葉くんの場合はどうなるのだろうか。お泊まりエピソードをコスられ続けるのか、否か。今後を見守っていきたい所存である。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉